第6話

あなたの心には、もう私も子ども達もいない。


あなたは、目の前の彼女に夢中。


曰く、会社のインターンとして入社した彼女。

仕事を頑張っていたが、指導係の先輩から毎日いじめられ、助けて支えてくれたのが2人の出会いだとか。

何度か相談という形で食事に行った。

ある日、日頃のお礼に手料理をと彼女のアパートに行った。非日常感もありお酒が進んでしまったと。

その後、いけない事と理解しながら関係を持ち続けたと。

数ヶ月前から彼女の体調が芳しくなく、病院へ連れて行ったら妊娠していたと。

正直なところ関係が関係なので悩んでいたが、彼女がどうしても自分達の新しい命を守りたいと言うので、産む事にしたと。

育てるには両親がいた方がいい。けれど自分には家庭がある。この子を育てるために離婚して欲しいと。

その為には、慰謝料を払うとの事。



彼女も

あなた達が結婚しているのは知っていた。

けれど、いつも優しく温かく助けてくれて好きになってしまった。

気持ちを抑えなきゃいけない事は分かっていたけど、どうしようもなかった。

毎回『これで最後にしよう』と思ってたけど、出来なかった。

今、私のお腹に新しい命を授かった事が本当に幸せなんです。

この幸せを手放したくないんです。

お願いします。慰謝料いくらでも払います。

お腹の子の為にも離婚してください。



…何処から突っ込んでいいやら。

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