第5話

あなたの『謝罪』という行動。


「直近の平日休みはいつか」

あなたから珍しく話しかけられ、驚いた。

有給が丁度2日後取れていた。

その日の午後は話があるから家にいる様に言い残し、あなたは仕事へ向かった。

疑問に思ったが、私も仕事の時間が差し迫っているので、家を後にした。




2日後の午後、リビングで掃除をしているとドアが開いた。

「あぁ、帰ってきたんだなぁ。話しってなんだろうなぁ。」と呑気に考えていた。


あなたに連れられてきた若い子。

あなたと手を繋ぎ、さも同然とリビングにやってきた。


どちら様なのか。

あなたと何故手を繋いでいるのか。

あなたと目を合わせ、空いた手でお腹をさすっているのか。

あなたに導かれ、当たり前の様に椅子に座るのか。

脳内が疑問符だらけの私に、「お茶」と短く言うあなた。


私はお茶を準備し、2人の前の席に腰掛けた。

2人は目を合わせ、あなたは話しを切り出した。



「子どもが出来た。

 責任を取るから離婚してほしい。」


机に向かって深々と頭を下げるあなた。


「ごめんなさい。

 でも産まれてくる子には罪はありません。

 両親揃った環境で、この子を育てたいんです。

 お願いします。」


同じく机に向かって頭を下げる子。



唖然とする私を差し置き、頭を上げた2人は見つめ合い、これで自分達は一緒になれるといった雰囲気を醸し出した。



何からつっこんで良いのか分からなかった。

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