設計図のずれ

私は昔から、自分の感情が分からなかった。文化祭当日の朝である今だって、美術班の私の仕事はとっくに終わっているのに、学校の廊下を意味なく歩いている。もう教室に戻ろう。扉を開けると黒板に大量の段ボールが立て掛けてあった。私はその一つを手にとり、こう言った。

「これ、私が書き直してもいい?」

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