『ジージのあからさまな通院』 第2話
病院というところは、いつの頃からか、憩いの場所にもなった。
それは、高齢者が朝早くから集う、というような意味合いでもあったけれど、やがて、予約制が浸透したのと、医療費が上がったためもあり、かなりの部分は解体されたようだ。
たしかに、ちょっと熱があるので、通勤する前に注射して、しのごうなんてときは、へたしたら、半日かかったりもしかねない。休んだ方がましになる。
しかし、はたして、高齢者のそうした居場所をなくして良いとも思えないから、必然的に『デイサービス』とかが出来てきた。
わたくしは、まだ、デイサービスのお世話になるまでにはならない。
ただ、そうした意味合いではなく、その病院に行くと、『なんだか、落ち着くなあ😅』というところがある。
歯医者さんもそうだった。むかしは、泣いて騒いだだけに、心苦しい面もあるが、いまは、安らぎであり、削られるも、叱られるも、却ってありがたい。
ところが、強敵が現れた。
財政難である。
ロシアの軍事侵攻以来、経済状態が大暴落してしまい、ついに、歯科と眼科と耳鼻科を自粛せざるを得なくなったが、もちろん、相当に危ないと思われる。
必然的な流れである。
高齢者が、病院に通えなくなり、却って医療費を増やしてしまう側面があるかもしれない。
それは、SF小説的な、近未来の始まりだったかもしれない。
金持ち以外は、病院から閉め出されて行く。
戦前、わたくしの両親は四国に住んでいたが、本州側の有名な医科大学に行くのは、大変だったらしい。
なので、『まあまあ、あのひと、ついにX大学病院にいったそうな。』『ありゃま、可愛そうに。もうだめね。』という、話しになってしまうわけだ。
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