実らせてはいけない。

春、出会いと別れの季節。私は彼に出会った。

その日は友達とコンビニでいた。何を話すでもなく、ただコンビニでうだうだしてた。

「あれ、なにしてんの？」

知らない人だった。知らない男の人。

「あれ〜！！！久しぶり！逆になんしてんの！」

友達の知り合いぽかった。

「え、誰??知り合い？」

私は困惑しながら友達に聞く。

「おにいの友達！！！」

あ〜お兄ちゃんの友達ね。ふ〜〜〜ん。

その時の私は彼に興味がなかった。

「名前は??てか麗ちゃんと友達なら、中学は花鳥中学校かな？」

「美希です。花鳥中学校です。」

え〜なんか馴れ馴れしい。きょりちっか。

興味がないっていうより苦手かも。

「俺も花鳥中学校！！てか数学の先生さ、俺らの小学校に移動なったらしいよ知ってた？」

「え！！！！あのおっきい先生?!!!」

数学の先生移動なったんだ。そういえば顧問の先生も移動なったらしいなぁ。あの先生はまだいるのかな？とか、中学校の話に花をさかせてると、距離近くて嫌だった彼も別に嫌じゃなくなった。むしろ話しやすかった。