第2話 ステータス配分
「なあ、ザキ。これちょっと弱くないか?」
「おかしいですね。代々、種族魔王になるとステータス合計が20000となるはずですが。」
おかしいですねじゃないよ……俺の合計150しかねえじゃん。
そこでふと、ステータス画面にもう一つの項目があることに気づく。
うん?
開いてみると、スキル画面が出てきた。
タナカLV100 種族魔王
MP19850
……MP高すぎ!俺のステータス配分おかしいだろ。
そして、下には様々なスキルが表示されていた。テレポートや蘇生魔法、攻撃魔法などの基本スキルから『ブラックハリケーン』とか言ういかにも魔王と言わんばかりのスキルがある。
ちなみにザキのMPは100。これを見るにかなり俺がおかしいことが予想される。
でもまあ、こんだけのMPと強いスキルがあるんだから、身体能力を無視してチートと言っても過言じゃないだろう。やっぱ異世界って最高だぜ。
しかし、ステータスにあった『魔法』に疑問が湧く。
「なあ、この『MP』と『魔法』の違いは?」
「それはですね。簡単に言いますとMP(マジックポイント)と言い体内に保管されている魔力です。これを形にすることで魔法が使用できます。」
じゃあ、MPが多いほど魔法が使えるってわけか。これはゲームとかでよくあるやつだな。
「そして、魔法というのは、魔法攻撃の威力ですね。多ければ多いほどダメージが大きくなります。」
「じ、じゃあ魔法0の場合は?」
なんか嫌な予感がする。頼む、足し算であってくれ。
「ダメージは入りませんね。」
前言撤回。やっぱこの世界クソだわ。掛け算かよ。このMP無駄じゃねえか!
そんなことを考えていると、誰かが急いでここに来た。
「大変だ!ゴッデスが来」
馬の顔をした魔物が何かを知らせようとした瞬間に体が真っ二つに裂けその間から斬撃が俺の目の前に来た。
「へ?」
死んだ。と思ったがザキが白いシールドを張ってなんとか防いだ。いや、よく見るとそのシールドは蜘蛛の糸でできている。
そして、斬撃が放たれた場所から鎧をまとい、剣を持った女性が入ってきた。
「魔王!お前を殺す。」
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