犯人になった気分を味わえます

 これはゲームブック風のミステリー小説。
 二人称視点で物語が進んでいき、あなたは殺人犯となって、どうやったら警察に捕まらないように行動できるか、考えながら選択肢を選んでいくことになる。

 あなたが置かれた状況はこうだ。
 『ぷりぱる』というマッチングアプリをやっているあなたは、大平夏生という人物とそこで交流していたのだが、ある日、夏生とリアルで偶然出会ってしまう。
 お互いに運命的なものを感じ、あなたは夏生の家に行くことになるのだが、そこで夏生が発した一言に怒り、衝動的に殺してしまった。
 このままだと警察に捕まってしまう、どうしよう……というのが冒頭の出来事です。
 
 ダイイングメッセージとか選択肢の分岐とか、いろいろすごく凝っていて、視覚的にも楽しめました。
 小説を読んでいる、というよりは推理系のゲームをしているような感覚でしたね。

 意外な選択肢がバッドエンドに繋がっているのも緊張感があってよかったです。
 すごく面白かったので、ご一読をおすすめします!

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