第3話 ゲーム開始! まず、始めに……

[このゲームは魔法、武器がない世界!!]


 力強い声で黒いシルエットに包まれた体格の良さげな人がマッスルポーズをしながら話をする。


「……」


 瑠璃菜も無表情でスキップ、プラウザバックせずに見ていた。


[頼れるのは己の肉体のみ!!]


 力強い声と同時にマッスルポーズを変える。


[筋肉は裏切らない!]

[筋肉は世界を救う!!]

[筋肉こそ至高の味!!!]


 シルエットの人が唸り声を上げながらホップ、ステップ、ジャンプしながら叫び続ける。


「……」


 瑠璃菜は無表情で広告を動画を見続ける。


[さあ! プレイヤー諸君!! 今すぐダウンロードしよう]


 力強い声と同時に広告画面にゲーム名が出始める。


「……」


 瑠璃菜は広告のゲーム名を口をぱくぱくして[超人老害伝説~肉体を極めし者]と読み上げて行った。


[なお、このゲームはゴールデンウィーク後には、ゲームのサービスを終了する予定なので、記念にプレイして見てくれ!]


 元気な声で最後に動画広告が終わり、ダウンロード画面が表示される。


「……」


 瑠璃菜は無表情で[超人老害伝説~肉体を極めし者]をタップしてダウンロードを始める。


「……」


 瑠璃菜はゴールデンウィークにはゲームのサービスが終わるんだったら丁度良いなと思い特に内容とか気にせずにダウンロードしていた。


「……」


 瑠璃菜はスマホでダウンロードをしている間に調べ始める。


「……」


 瑠璃菜はふむふむ、首で頷きながら、[超人老害伝説~肉体を極めし者]の遊び方を見始める。


「……」


 瑠璃菜は机けら仮想現実VRゴーグルを取り出した。


「……」


 瑠璃菜は他に必要な物を調べ始めて行く。


「……」


 瑠璃菜はふむふむと何度か頷いた。


「……」


 瑠璃菜は納得した様子を見せる。


「?」


 通知が流れて[超人老害伝説~肉体を極めし者]ダウンロード完了しましたと表示された。


「……」


 瑠璃菜は良し良しと頷き、スマホで真理に『超人老害伝説~肉体を極めし者をやるから(^_^)v』と送った。


 真理にはちゃんと報告しないと泣いちゃったりすねたりするので、適度にメッセージは送っている。


 ちなみに3日間、真理にメッセージ送らなかったり返信忘れて既読スルーしていると直接家にやってきて、「あたしのこと嫌いになった!?」と問いただされてめちゃくちゃ愚図ってました。


 真理と話をしていると子供かな?と思う時がある。


「……」


 瑠璃菜は真理と過去の思い出を考えながら準備を終えた。


「……」


 瑠璃菜はふむふむと頷き、ベッド横になり、仮想現実VRゴーグルを付けた。


『超人老害伝説~肉体を極めし者を始めますか?』


 仮想現実VR画面に表示されて、はいを押す。


「……」


 瑠璃菜の画面が真っ暗になり視界が切り替わって行った。






「……」


 瑠璃菜の視界が明るくなった。


「やあ!」

「……」


 目の前に突然、モヒカン、上半身裸の筋肉ムキムキ、ブーメランパンツの男が姿を表した瞬間……。











「!!!」


 瑠璃菜はモヒカン、筋肉ムキムキ男のブーメランパンツ目掛けて全力で蹴り上げた。(注、よいこの皆は絶対やったら駄目だよ)

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