第5話 初訓練は何処?

…そんなアミィのお兄ちゃんが僕の教官になりました。

レヴィさんの初対面時の一言が気になって仕方ない。

僕は、レヴィさんに聞いてみたんだ。

あ、水晶画面の件じゃなくて、「アミィを助けてくれてありがとう」

の方ね!

「レヴィさん、アミィを助けてくれてありがとうって、僕は何もしてませんよ?」

…実際、僕は弱い。男だから強くちゃいけないのは、昔の風習なのは知ってる。

でも、好きになった人は護りたい。

実際、僕は何もできないままなんだから…


レヴィさんは

「妹を助けてくれたのは間違いなく、MYBrotherのおかげだよ。 僕は兄として君に感謝してるよ♪」

僕は

「…わかりません。」

精一杯だった。

「MYBrother、君の名は?」

「ウェイティです。」

「ウェイティ、僕の妹の話を知って欲しい。 」


僕は、強くなりたい!アミィを護る力が欲しい。

その想いが強く、レヴィさんの言葉を遮る言葉が出た。


「修行場に僕を今すぐ連れて行ってください!」


するとレヴィさんは

「強くなるには、人の話をまず聞くこと。

強欲は感心できないな。」

そして

「実の兄にあんなえっちい画像(動画付き)を送り付けた妹。

義弟のウェイティには、君の知らない妹の話を聴かせたい。」


…水晶を観せられた僕は恥ずかしさが頭を独占してしまい、何も言えなくなった…


レヴィさんは、アミィの昔を聴かせてくれた。

アミィが強くなる原因や、想い。

そして────


レヴィさんが言った。

「ウェイティ、待たせたね。 ただ、君には過去に向き合ってくれないと強くはなれない。 君にまだ妹は任せられので、刻の部屋に行ってもらう。」


そう言ってレヴィさんは

「その連中に勝てないと、君の魂はもう身体に戻って来れなくなる。」


レヴィさんが指を鳴らした。

それが合図なのか、黒いローブが2人。白いローブが2人。僕を取り囲み、僕は意識を失った…



刻の声「どこに連れてかれた?」

ウェイティ「覚えてません!」


刻の声「ふっ! …だらしないヤツ!」

ウェイティ「ぁ、そんな事言うんだ?」

刻の声「お前がだらしないから言ってやってるんだ!」

ウェイティ「雇用主さぁーん!」

刻の声「馬鹿野郎! 呼ぶな!」

雇用主「なんじゃ?」

ウェイティ「刻の声さんが、僕の事をだらしないヤツって言うんですよ。

…意識無くしてたら覚えてないですよね、普通。」

刻の声「…お前、何を告げ口して────」

雇用主「お主、上の口は偉そうじゃが、下の棒はもっと素直じゃったぞ?

来い!朝までたっぷり教育してやらんとのぅ♪ 」

刻の声「嫌ーーーー!」


ウェイティ「次回! 過去の記憶」

アミィ 「わくわく♪」

ウェイティ「アミィ、大丈夫?」

アミィ「楽しみだもん♪

せーの!」

ウェイティ&アミィ「次回をお楽しみに~♪」

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