第3話 初めて雇用主に会う!

で、連れてかれたのはギルマスの所。

……アミィさんの涎でびちょびちょなのに大丈夫かなぁ?

なんて思ってたら、アミィさんが

「雇用主様、お連れ致しました。」

初めて雇用主を見た印象は(幼女?)でしたよ、当時は。


で、初めて会った言葉が、

「なんじゃ、アミィのお手つきか。」

……お姫様抱っこされて、涎でびちょびちょなのにね。

そこはスルーされました。


ですが、見た目幼女なのに威厳はありました。

そして、雇用主に聞かれた事は僕の過去の話。

僕が食べて行けなくなった理由は、生まれつきのジョブ、シーカーから派生しなかったから。

でも、雇用主が聞いたのはその環境だったのです。


派遣ギルドで大手は結構います。

だけど、派遣ギルドメンバー同士で組ませた時の環境が聴きたかったらしくて。


その当時、サンシャインに居た事やワーファスに居た時の事さえ知っていたのです。

その時の会話を話します。


雇用主がどストレートに僕に聞きました。

「お前は大手に居たのに何故辞めた?何故、行き倒れになるまでになった?」


嘘はバレる。それほど雇用主の瞳は僕の心を見透かす様な。

例えるならば、心の顕微鏡のZoomを1億倍にした感じでした。


嘘偽りなく応えないと、その真剣さを裏切る事になると感じました。

僕が辞めた理由は、「ハブられたから。」要は、他人がお前より自分が強い!と魅せる為に最弱の僕を孤立させる為。


そんなんしなくても普通に僕は追い越せません。

辞めた後、思い返せば僕は最弱なのに要の時に前線ばかり立たされてました。

現在は「孤立大歓迎」ですです。


毎日、「明日心臓が止まって欲しい。もう充分生きました。楽しめました。」


態度に出てたのでしょう。

それが気に入らなくて、先輩達は上にバレない様に休日に呼び出して僕に暴力を振るう。僕1人なら1人で勝てるのに、何故10数人で僕を襲うのでしょうか?


その思い出したくない事を、雇用主は聴きたかったのでしょう。多分。

その僕の答えに満足したのでしょうか。

僕はこう告げられました。


「お前は最弱ではない。 ジョブが最弱?極めてもいない馬鹿どもの言い訳にしか聞こえんの!

お前は、その最弱ジョブのシーカーを極めてみろ。それはお前にしか出来ない事。試練はこっちで与えてやる!」


一呼吸置いて、ニヤニヤしながら雇用主は僕にこう言った。

「お主、本日からアミィと寝食を共にせよ。

主はまだおぼこじゃろぅ?ふっ!主は女泣かせじゃの♪」


…あの、そのアミィさんなのですが、なんか眼が恐いです…

そう思った瞬間、アミィさんに頭鷲掴みにされて引き摺られて行きました…

ぁとは、ご想像にお任せします……

(ちぃーん♪)



刻の声「卒業おめでとう!」

ワイティ「……他人事だと思ってぇ! 頭鷲掴みで引き摺られてがいいの?刻の声さん。」

刻の声「む……(それはそれで試してみたい。)」


ワイティ「だそうですよー、雇用主さーん。」

刻の声「……な! 小僧!儂はまな板には興味が…」


ワイティ「あーあ、まな板って言っちゃったね……」

雇用主 「…ほぅ?刻の声よ! そなたにその良さを教えて申ぜよう! …ふふっ♪今夜は寝かせぬぞ!」

ガシッ!!

刻の声「や、やめろぉぉぉ…………」

雇用主に頭鷲掴みにされて刻の声は退場しました。


ワイティ「あーあ。 刻の声さん連れてかれちゃったぁ ……」

雇用主「次回!初めての武術訓練!」

ワイティ「あれ?雇用主さん、刻の声さんは?」

雇用主「縛って放置じゃ!」

ワイティ「…えちえちを期待したんですけど。」

雇用主「それはもう終わらせた!」

ワイティ「早っ!」

雇用主「それよりも締め括りはせんでよいのか?」


ワイティ&雇用主「次回でまた会いましょう!」


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