第4話 宝石
とにかくね、宝石を売りに行かなきゃ。僕はそう思って、安物の首輪をつけたヴァレリーを連れて、もう一度畦道を歩いていた。
本当は、本当の本音で話せば、この宝石を売りたいとは思ってないんだよ。これは、ヴァレリーそのものだと思うし、生きているものはいずれ死んでしまうけれど、宝石は所詮石だからね。
僕は謎の気持ちに包まれつつ、とにかくね、たぶん正しい道を歩んでいた。
その途中で、僕が手にしている宝石みたいな光を放つ女の子に会ったんだ。光っつったって、彼女の全身が輝いてるとかそういう意味じゃなくて、青い髪だった。
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