第3話

 パソコンのクリック音。

夜勤が終わり、事務室に向かった。

あくびに襲われる。

 出勤してきたばかりの事務員さんに日報を渡し、監視室に戻って、自分の荷物を背負い、ゴミ袋を手に持った。監視室に鍵をかけ、裏口にあるゴミ捨て場にゴミを捨てた。エントランスに向かう。

「お先に失礼しまーす」

「あ、岩本さんお疲れ様です」

 岩本は受付兼警備の女性に敬礼をした。女性はそれに笑顔で敬礼を返した。

花のような笑顔だった。

 二人で笑いあった。

 朝の街を歩く。太陽がまぶしい。

(さっき受付にいたのは山口 友さん、23歳 職場の唯一のオアシスだ。あの人に会えるからこの仕事を続けているといっても過言ではない)  

 自宅にやっとついた。ドア開ける。カーテンを開ける。部屋はミリタリー系のグッズで溢れていた。鞄を置き服を脱いで、シャワーを浴びる。洗濯機を動かす。スマホの動画を再生。スーパーで買ってきた弁当を食べ始める。今日は鯖弁当。魚はボケ防止のために積極的に食べていた。歯磨きをする。洗濯物を干す。カーテンを閉めて、アイマスクをして寝る。

 夜。アイマスク取る。時計に目をやる。

「やっべ、スーパー閉まるぞ」

 時計は6時半を過ぎていた。

 ベッドから飛び起きて、急いで服を着替えた。



  2 殺人鬼


 パソコンのアラームが鳴る。

「ん、鳴ってる」

 電話をかける。

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