第13話 茨の騎士 2
新しくて強烈な呪いが
私たちを呼んだり避けたりを繰り返すから
私たちの新しい目的地は
黒しかない孤島なんだ。
そして――
迷いはなかった。
でも私は震えてた。
三人の中で不快に思ってたのは私だけ。
理由は分からない。
君の顔なんて知りたくなかった。
私は罪を覚えてない人間だけど、
あまりにも申し訳なくて、全部を部下に任せたんだ。
最後まで……。
愚かな私の兵士が
君の肌を突き刺して、
凶暴な仲間が
君の両脚を縛ったとき――
結局、
君の鎧をめくったのは私だった。
君の顔を知ってしまった。
涙は流さなかったけど、
困惑して、目眩がして、
君に何も言えなかった。
利己的な私だけど、
怖すぎて、
その場に座り込んでしまった。
そして君――ザポ・ダラキはこう言った。
「俺たちはお前たちを殺す。地球の裏側に聞いてみろ」
こうして
再会は終わった。
私はあまりに混乱していて、
プラは恐怖を感じていた。
あの遠い場所に何があるのか、
想像したくもないけど、知るしかない。
古い友が生きてると知った以上、
私は呪いだけに集中なんてできなくなった。
永遠に……。
永遠に……。
もうこれを欲望とは呼べないだろう。
どうしてなんだ……
ザポ……。
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