第14話 再会

「ふぅ〜。今日も凄い注目された1日だったな」


 俺は昇降口で上履きからスニーカーに履き替えなが、独り言を呟く。


 注目されることは気分がいい、良いことばかりではない。少なからず周囲の視線を意識しなければならない。そのため、体力を消耗する。


 体力のない俺は疲労感を覚える。


「…帰るか」


 俺は昇降口を進み、正門に向かう。


「あ! 馬場先輩!! 」


 聞き覚えのある声色が俺の鼓膜を刺激する。


 俺は音源の方向に視線を走らせる。


 昇降口に設置された手洗い場で以前と同様にドリンクの準備をする西田の妹の姿があった。


「君か。今日もドリンクの準備をしてるんだね」


「はい! これがマネージャーの私の仕事ですから」


 西田の妹はニコッと笑みを浮かべて答える。


「今日も、この重いドリンク達を運ぶの? 今回も手伝うよ? 」

 

「いえ。大丈夫です。先輩が居なかったら、私1人で運べなくなりますから」


 西田の妹は全てのドリンクを作り終え、蛇口の水を止める。


「先輩。もし良かったら、私と連絡先を交換しませんか? 」


 西田の妹は突然に雰囲気を変え、恥ずかしそうに頬を赤く染める。


「それは構わないけど。どうして? 」


 俺は率直な疑問を口にする。


「そ…。それは…。い、言わせないでください〜」


 西田の妹は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら俺から視線を逃げるように逸らす。


「ご、ごめん。わかった」


 俺はデリカシーの無さに後悔しつつ、学生鞄の中からスマートフォンを取り出す。


 ロックを解除し、ムインのアプリを起動し、QRコードを画面に表示させるを


「これでいいかな? 」


「は、はい。…失礼します」


 西田の妹は軽く頭を下げ、畏まった姿勢で自身のスマートフォンでQRコードを読み取る。


 しばらくスマートフォンを手で操作する西田の妹。


 俺のスマートフォンに友達追加の通知が届く。


「ありがとうございます。追加できました」


 西田の伝達の直後に、もう1つの通知が届く。


 西田の妹からの通知だった。内容は猫のスタンプで、宜しくお願いしますと送られていた。


「うん。こっちにも通知が届いてるよ」


「よかったです。また連絡します」


 西田の妹は豊満な胸の前でスマートフォンを両手で大事そうに抱えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学校最強のイケメンに彼女を寝取られた俺は不登校になった。しかし、副業で成功して整形してから超絶イケメンとして学園に戻る 白金豪 @shirogane4869

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ