第2話:この世に未投稿の長編がある限り
昔から「あー。さっさと人生終わりにならないかなぁー」とは思ってたんですが、こういう感情は希死念慮というらしい。
希死念慮という言葉を貰っても、まあ私の中のこの人生に対するネガティブな感情は留まるところをしらないわけですが、でもまあ、最近はこいつの取り扱い方がなんとなく分かってきた。
「いや、人生終わりにするとして、このままシャットアウトしていいの?」と自問自答する。
いわゆる、死ぬ前にやりたいことを思い出すとなんかこう、死にたいなぁーっていう欲求から目をそらせるという例のあれ。
正直、掃除機をかけようが洗濯物をたたもうがご飯を作ろうが、もう何をしてもしんどいときはしんどい。なので考える、このままでいいの? と。
すると大抵思うんですよね。
「あ。終わりにする前に、書き終わってた原稿をネットに上げたい」って。
10年前に、馬鹿のように長編小説を書きまくっていた私、ありがとう。
正直あの頃は「長い文章こそ美学!!」みたいに思ってたので、とんでもなく長い文章ととんでもなく長い話を書いてて、45万文字の小説なんてどこに応募するんだよ?! となったし、率直に言っていまも思ってるんだが(しかも昔ほど小説を書いていない今の私が読んでも、「あー、ココ削れる……。無駄に長い、長すぎる……」となるレベル)、それでも、この子をどこかに放流しないうちは人生終わりにできないわなと思えてくる不思議。
なんというか、これは、陳腐な言い方をすれば、ネットに流しておけば、ひとまずは私が死んだ後も私の文章は残るんだ。
今のネット界隈だと、ある日サービス終了になって消えてしまう確率は高いけど、それでも私が人生を終わりにするまでメンテナンスをしていれば、私の死後も言葉は残るはず。
とはいえ、45万文字をアップロードするのも大変なんだよなぁー。
日記(仮) トモ倉未廻 @kurachi_mikai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日記(仮)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます