第6話

おじさんは「俺は煜だ。そっちに行っても


いいか?」と言ったので「あぁ。いいけど」


と応えると「そうか」と言いこちらに歩いて


来た。おじさんが近くに来たので、月で姿が


あらわになった。その人は、黒髪で切れ長の


瞳をしていて、スーツを着ていて男の俺でも


その人のオーラに魅せられ少し惚れてしまっ


ていた。こんなかっこいい人は人生で初めて


見た。つい見惚れていた俺におじさんは


「どうした?」と俺が座っていたベンチに


座り聞いてきた。俺は「別に」と言い、その


人の隣に座った。それから少しはおじさんも


俺も喋らず静かだったが、落ち着くという


初めての体験をした。

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