最終話 現実彼女、愛莉と共に

 神奈川県の藤沢市に住んでいた愛莉が俺の住む群馬県の●●市のアパートに引っ越してきてから、丸2年が経った。

 現在、西暦2027年の7月28日。

 愛莉も俺も30歳になっていた。今年で2人とも31歳になる。

 今から8年前に解離性遁走を起こした俺の過去の記憶は、一切戻ることは無かった。俺は今も精神が不安定になることがあって心を病んでいる。ちなみに愛莉が10代後半からずっと抱えている躁鬱病は、今も一切治っていなくて心を病んでいる。

 それでも今も生きている。

 お互いの苦しい事も嬉しい事も愛莉と俺は常に分け合って生活している。

 今も俺たちは、この1Kの家賃の安い群馬県のアパートに住んでいる。俺は3階の●●●号室。愛莉はその右隣の▲▲▲号室。

 この2年間で変わった事はほとんど無い。大きな変化を挙げるとするならば、俺が在宅の作業所ではなくコンビニの夜勤バイトで働き始めた事くらいだろうか。愛莉は3DCGと映像関係の仕事を在宅で続けている。

 そういえば去年の夏に神奈川県の藤沢市に旅行に行った。江の島で観光をした。愛莉の実家にも行って、愛莉のご両親にも会った。2人とも優しい人柄だった。「これからも娘をよろしくね。優雅くん」とお母さんに笑顔で言われた。

 そして俺は自分の家族4人のお墓参りにも初めて行った。その後、愛莉に案内されて俺の実家があった場所にも行ったのだが、俺の実家は既に取り壊されて更地になっており、『売地』という看板だけが立っていた。

 だが、その『売地』という看板を見て、俺は自分の重い過去を全て清算できた気がした。

 確定している過去は変えられない。だけど未来は常に不確定だ。良くも悪くも何が起こるか分からない。

 だからこそ生きる価値がある。俺は常にそう思っている。

 そして、その不確定な未来を、愛莉と一緒に分け合いたい。暗い未来だろうと、明るい未来だろうと、普通の未来だろうと。

 今のところ、俺と愛莉は“普通”に暮らしていた。

 世間一般から見れば、パートナー同士が病みながら生活を送っている事は、あまり“普通”ではないのかもしれない。

 でも俺たちにとっては、これが普通だった。

 可もなく不可もない、普通の日常。


 ◆


 2027年、今年の夏もクソ暑い。

 クーラー無しでは生きていけない。

 俺のバイトが休みの日の朝9時頃、愛莉が俺の部屋に遊びに来た。


「──道を開けろ、私が通る……!」


 そう言って俺の部屋のドアを開けて入室した愛莉は、軽躁状態で機嫌が良いのか、笑っていた。

 俺はノートパソコンがあるデスクの前の椅子に座って、趣味の小説執筆をしている。

 愛莉は部屋に入ると、すぐ俺のベッドでゴロゴロしてスマホを弄り始めた。

 俺はキーボードを叩く手を止めて、椅子を回転させて愛莉の方を見ながら笑顔で言った。


「おはよう愛莉。今日も暑いなー」

「朝から暑いね~。今日の群馬の最高気温は39℃らしいよ。やばいよね。もう夏は外出せずにクーラー効いた部屋で引きこもって生活するのが一番いいよ。外に出たら溶けて死んじゃう。優雅は今日バイト休みだっけ?」

「休み。でも今日は、愛莉と一緒に精神科に行く日だ」

「そうだね。外出しなきゃいけない」


 愛莉と俺は、お互いにX病院という同じ病院に通っていて、通院の日は合わせている。どっちも、1か月に1度のペースで病院に通って、1か月分の薬を処方してもらっている。どっちも山村先生が主治医だ。

 ちなみに月・水・金が山村先生の居る日だ。

 俺は愛莉に提案した。


「午後に病院行こうか。ゆとりを持って、ゆっくり行こう」

「うん。私も1時間前に起きたばっかだし、ちゃんとお風呂に入ってサッパリして、ダラダラした後に行きたい」

「じゃあ午後に行こう」

「うん。そういえば、私が依頼を受けたデザインの仕事がちょうど昨日の夜に終わって、しばらくは暇になりそうなんだ。だから優雅の部屋に遊びに来る頻度が増えるかもしれない」

「そっか。無事に仕事が終わってよかったね」

「うん。結構大きい仕事だったから、私も集中してたんだ。バーチャル・ユーチューバーの女の子のデザインを作ってた。可愛いのが出来たよ」

「完成品、見てもいいか?」

「もちろん。一応これが私が作った女の子」


 そう言って愛莉は俺のベッドから立ち上がり、椅子に座っている俺に近づいてきて、俺にスマホの画面を見せながら『写真アプリ』を開き、バーチャル・ユーチューバーの女の子のデザインを写真で何十枚も見せてくれた。どの写真も3Dで立体的だ。その後、そのモデルが表情豊かに動いている3分くらいの動画を見せてくれた。

 可愛らしい衣装を着たアニメチックな女の子が、楽しそうに笑って手を振ったり、踊ったりしている。愛莉はこのモデルを一人で最初から最後まで作っている。そんな仕事をしている。

 専門性が高すぎて、俺には一体何をどうやって作っているのか分からないが、愛莉が作った女の子がとても可愛いという事だけは分かった。


「可愛いな。この女の子」

「可愛いでしょ。これは結構な自信作だよ」

「そっか。良いのが出来て良かったなぁ」

「相手もすごく喜んでくれた。私の仕事は一人でやる孤独な仕事だから、相手が喜んでくれると一番やりがいを感じる」

「そっか。良かったな。相手が喜んでくれて」

「優雅は、コンビニの夜勤のバイトをしてて、どんな瞬間にやりがいを感じる?」


 やりがいか……。

 俺はしばらく考えた後に、こう言った。


「田舎のコンビニの深夜のバイトだから、ほとんどお客さんは来なくて暇だけど、長距離を運転してるトラックドライバーは毎日深夜のコンビニに来るんだ。トラックドライバーは真夜中に運転して、朝までに荷物を届ける事が多い。トラックドライバーが食べ物とか飲み物とか持ってきて、会計を済ませた後、『ありがとうね』とか言ってくれると、めっちゃ嬉しくなるし、心の中で『運転、頑張れよ』って言ってる。無表情で」

「そっか。まぁ確かに深夜のコンビニに来るのはトラックドライバーが多いかもね」

「そういえば、愛莉は最初、俺に嘘をついてたよな。俺の家族4人の死因が飲酒運転の大型トラックドライバーが高速道路で起こした多重事故だって」

「だって、本当の事を優雅に言って、優雅を傷付ける事がとても怖かったから」

「愛莉は俺に優しい嘘をついてくれたんだ。感謝してる」

「……ありがとう」

「俺の家族4人の本当の死因は、俺だけを除く家族4人での一家心中だった。でも去年、愛莉と一緒に家族の墓参りに行けて良かった。あと、俺の実家があった場所に行けて良かった。家は取り壊されて更地になってて『売地』っていう看板が立ってたけど、それを見て、俺は自分の重い過去の全てを清算できた気がしたんだ」

「そっか」

「気分がサッパリとして、これからは前や未来だけを見て生きられるって思った」

「優雅はいつでも前向きだね。辛くても悲しくても、絶対に生きることを諦めない。私は優雅のそういうところを一番尊敬してる。私には無いものを優雅は持ってる」

「ありがとう」

「私はこれからも優雅と一緒に居たい」

「俺も、愛莉と一緒に生きていきたい」

「じゃあ、結婚する? 去年、私の実家にも行って私の両親に挨拶したし。たまに私にお母さんから連絡が来て、『優雅くんとは結婚は考えてないの?』って聞かれる。私の親は、私が優雅と結婚してほしいらしい」

「結婚か。俺は既に愛莉とは結婚してるような感覚で暮らしてる」

「私も」

「結婚は、単なる書類上の契約に過ぎない」

「たしかに。でも、これからずっと二人で一緒にいるっていう大事な契約でもあるよ」

「言葉や書類は無くとも、既に心と心で契約してるぞ俺たち。事実婚みたいな感じだ」

「事実婚は既にしてるかもね。でも、もし優雅と私の子どもが欲しいんだとしたら、ちゃんと結婚する必要がある」

「ちなみに愛莉は、子どもが欲しいって考えた事ある?」

「私は人生で一度も自分の子どもが欲しいって考えた事は無い。私の躁鬱が子供に遺伝したら、私の子どもは苦労するんだろうなって予想が付くし、何より、まだ私の躁鬱が治ってないからね。子どもが欲しいと思ったことは無い。ちゃんとした親になれる自信も無い。優雅は子どもが欲しいと思ってる?」

「俺も愛莉と同じで、自分の子どもは欲しくないって考えてる。人生は楽しい事もあるけど、それ以上に苦しい事の方が圧倒的に多いからな。それに、俺もちゃんとした親になれる自信が無い」

「やっぱり私と同じ考えだったね」

「そうだな。同じだ」

「あはは」

「ははは」


 愛莉と俺は、互いの目を見ながら笑った。


「じゃあ、結婚はしないって事で良いよね? 私たち」

「うん。結婚する必要は無い。二人で楽しく生きていければ、それだけでいい」

「そうだね。楽しく笑って生きよう。たまに泣きながら」

「そういえば俺たち、いつの間にか、もう30歳になっちまったな」

「うん。時間が過ぎるのは、あっという間だね。本当に」

「心はまだ子どもなのにな」

「うん。私の心なんてまだ産まれたての小鹿」

「30歳でまだ小鹿なのか」

「小鹿だよ。小鹿のまま歳を重ねて、おばあちゃんになっていくんだろうね。大人のフリをしながら」

「俺も30歳だけど、まだ産まれたての小鹿の気分だ。きっとこのままジジイになっていく」

「私もこのままおばさんになる。でも、きっとみんなそういうもんだと思う。私のお父さんなんて、こないだ私にLINEで『俺はまだ20代の気持ちでいる』って言ってた。もう60近いのに」

「あはは。そうなんだ」

「そうなの。きっと人間って気持ちだけは歳を取らないんだと思うよ」


 愛莉は笑いながらそう言った。そして、笑顔のままこう続けた。


「おじいちゃんとおばあちゃんになっても、2人で手を繋いで生きていたい。それが今の私の夢かな。優雅の夢は?」


 夢なんて今まで考えた事すら無かった。

 俺の夢か……。なんだろうな……。

 俺はしばらく考えた後に、笑いながらこう言った。


「俺の夢は、愛莉の夢を叶える事かな。俺がジジイで愛莉がババアになっても、手を繋いで散歩とかしてみたい」

「良い夢だね。じゃあお互い長生きしないとね! 目標は、どっちも1000歳まで生きること!」

「目標が高すぎるだろ」

「あははは」


 愛莉は俺のすぐ隣で、楽しそうに笑った。釣られて俺も笑った。


 ◆


 午後の1時半頃、俺たちはX病院に向かう為に駅まで歩いた。炎天下の日差しがとても暑かった。愛莉は折り畳み式の黒い日傘を差している。

 駅に到着し、ホームの日陰で少し電車を待っていると、すぐに電車が来て、ホームで停車した。自動で開かれたドアの中に俺たちは入っていく。

 電車の中は空調が効いていて、とても涼しい。

 平日の昼間という事もあり、この車両の中には愛莉と俺以外の人間が存在しなかった。

 俺たちは長いシートに2人で並んで座った。

 X病院までは遠い。電車で1時間半くらいの時間が掛かる。

 2人で並んで座っている。俺が右側で、愛莉が左側。

 いつの間にか、愛莉と俺は自然と手を繋いでいて、愛莉が自分の頭部を俺の肩に預けてきた。愛莉の髪の匂いがする。優しくて心が落ち着く匂いだ。


「この車両、人が誰もいないね。私たちしか居ない」

「そうだな。貸し切り状態だ」

「ねぇ優雅、夏が終わって秋になって涼しくなったら、旅行に行かない?」

「旅行?」

「うん。私の体調がどうなってるか分からないから、日帰り旅行でもいいよ。それか一泊二日とか。優雅も夜勤のバイトがあるもんね」

「うん」


 愛莉は“未来の予定”を立てている。


「そういえば、群馬って日本で一番温泉が有名な都道府県でしょ? だから私、群馬の温泉に行ってみたいの。冷静に考えたら、せっかく群馬県に住んでるのに今まで一度も温泉に行った事が無いから」

「言われてみれば、無いな。群馬には草津温泉とか伊香保温泉とか四万温泉とか有名。他にも色んな温泉がある。でも俺も群馬の温泉には一度も行った事が無い」

「じゃあ温泉行こうよ」

「そうだね。一緒に温泉に行こう」

「温泉旅館ってメンタルにも良さそうだよね」

「うん。温泉は心が癒されるだろうな。強い刺激も無いし、俺たちの旅行先として最適かもしれない」

「私、人混みが多い遊園地とか苦手なの。しかもアトラクションの待ち時間が長いでしょ? 行ったら楽しいんだろうけど、その分、疲れも溜まると思う」

「俺も人混みとか遊園地みたいな場所は苦手だ。愛莉も俺も、心が落ち着ける場所に行くべきだな」

「そうだね。じゃあ夏が終わって涼しくなったら、温泉旅館に行こう。ゆっくり温泉に浸かった後は、優雅と卓球で勝負する。美味しいご飯も食べる」

「楽しみだな」


 俺は近い将来、愛莉と温泉旅行に行くのが楽しみだ。その為には、当たり前だが生きる必要がある。

 人間の未来がどうなるかなんて、誰にも予測ができない。

 もしかしたら明日、愛莉か俺のどちらかが通り魔に刺されて死ぬかもしれない。あるいは2人とも車に轢かれて死ぬかもしれない。可能性は限りなくゼロに近いが、完全にゼロとは言い切れない。

 もし明日、愛莉が死んだら、俺は深く悲しみ、精神状態はどん底を突き抜けて地獄に叩き落されるだろう。

 だが、どうせなら、そんな暗い未来ではなく、普通の未来を心に描いて生きていきたい。

 明るい未来じゃなくて、“普通の未来”で良い。

 俺は愛莉と今まで通り普通に暮らしていきたい。

 笑う日もあるだろう。泣く日もあるだろう。

 それでも俺は、それでも愛莉は、きっと生きていく。

 きっと、いつまでもいつまでも生きていく。仮にこれから先の未来でどんなに辛い運命が待ち受けていたとしても、その辛さは2人で分け合えば半分になる。

 俺は今日アパートで愛莉と交わした会話を思い返した。


『──おじいちゃんとおばあちゃんになっても、2人で手を繋いで生きていたい。それが今の私の夢かな。優雅の夢は?』

『俺の夢は、愛莉の夢を叶える事かな。俺がジジイで愛莉がババアになっても、手を繋いで散歩とかしてみたい』


 今この瞬間、愛莉と俺は手を繋ぎながら電車に揺られている。

 車窓を眺めると、青々とした緑の光景が高速で次から次へと移り変わっていく。この世の全てはこの風景のように、次々に移り変わっていく。全ては儚く消えていく。

 だけど、それでもきっと永遠に変わらないものだってあるはずなんだ。


 それはきっと、“愛”だ。


 この世界を愛する心。この世界の知らない人間たちを愛する心。この世界で大事な他者を愛する心。この世界で自分を愛する心。

 色んな愛があるけれど、きっと、これから先の未来に何が起こっても、『愛』だけは揺るがない。

 この儚く脆い世界で、『愛』だけは絶対に永遠に揺るがない。

 俺はそれだけは強く信じたい。

 だからこそ、ちゃんと自分の言葉で伝えなきゃいけない……。

 俺は軽く息を吐いた後、今この瞬間、俺のすぐ左横で俺の手を握っている女性の顔を見た。

 すると、俺の視線を感じたのか、その女性も俺の顔を見た。

 目が合う。

 俺は、その女性に向かって、こう言った。


「──愛莉」

「ん?」

「俺は、これから先の未来で何が起ころうと、愛莉の事を永遠に愛してる」


 俺が真剣にそう言うと、愛莉の目は徐々に充血してきた。それを見ていると、俺の目にも徐々に涙が溜まってきて、二つの目から同時に一筋だけ涙が流れた。

 しばらく、時間が停止したような感覚に陥った。世界から音が消えた。

 やがて、愛莉の二つの目からも、一筋の涙が流れた。

 俺の視界は、涙でよく見えなくなった。だから目を手で拭いた。

 愛莉も、赤い目を手で拭いた。

 そして愛莉は、鼻をすすりながら、泣きながら俺の目を真っすぐ見て、こう言った。


「私も、優雅の事を永遠に愛してる。これから先の未来でどんなに辛い事が起こっても、ずっとずっと愛してる。ずっとずっと優雅のそばにいる。一緒に幸せになりたいから」

「俺もずっと愛莉のそばにいる。だから、これからもよろしくな」

「うん。これからも今まで通り、よろしくね」


 そう言って、愛莉は涙を流しながら笑顔になった。

 釣られて、俺も泣きながら笑顔になった。

 電車は、まだ見ぬ未来に向かって一定の速度で走り続けている。












 ~完結~












【あとがき】


 この連載小説は、正直に言うと、かなり自分の精神を削りながら本気で書きました。俺はかなり作品の世界観に入り込んで登場人物に感情移入をしながら小説を書くタイプなので、優雅も愛莉も他人に思えず、泣きながら書いたシーンも作中に多々あります。

 個人的に、この連載小説は魂の一作です。

 俺の精神を削って書いた結果、個人的には「優雅」と「愛莉」の2人の物語として、最高の小説が書けたのではないかと思っています。当初の予定では30話くらいを予定していましたが、物語としての綺麗な落とし所が出来たのと、俺の精神が削られてメンタルが不調になりかけていたので、今回で完結にしました。

 俺が頑張れば、もっと先の未来も書くことは可能ですが、あえて書きません。未来は不確定の方が面白いからです。

 読んでいただいた方、ありがとうございました。書いてる俺は疲れましたが、読む方も疲れたのではないでしょうか。それが心配です。

 次の連載小説の構想は既にあります。でも、次回作は自分の精神に負荷が掛からないテーマの連載小説を書く予定です。次は「猫と一緒に田舎で自給自足」みたいな連載小説を書きます。

 では、またここで会いましょう。





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連載小説【脳内彼女、愛莉と共に】 Unknown @ots16g

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