第4話
小高い丘の上の風通しがいい場所に薫は一人暮らしをしていた。俊は日傘を差しながら、坂道を登っていく。二つの水筒に入れたシャーベットが丁度良く溶けて飲み頃だ。これも俊が考えた方法だった。
俊が薫の家に着いてインターホンを鳴らして室内に入る。
俊「薫。会いに来たよ。飲み物も持ってきたから、暑いから飲みな。一人暮らしでもご飯作ってるみたいだね。偉いな。」
久しぶりの再会にハグをしながら薫は目一杯甘える。
薫「うん!作って食べてるよ。丘の上だから風が気持ち良かったのに外暑いでしょ?リビング冷やしておいたから入って入って。」
薫は俊の手を踊るようにひいた。いつもと変わらない様子の薫に、俊は思い違いかなと、ちょっとほっとしていた。
薫「わー!オレンジジュースだ!シャーベットになってるー!美味しそう。頂きます。」
俊「どうぞ。薫、オレンジジュース好きだろ?冷たいもの飲んで暑さ対策だからな。」
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