♦2章_銀の匙は、剣より強し

★多分語られない設定(後付けの設定でもある)


●なぜクレセリアだけ“皇女おうじょ”なのか?

A.王子と皇女で立場が違うから。


【ルヴァン王国における“王子”と“皇女”の呼称制度】

■法制度と命名の由来

・ルヴァン王国では、

 建国当初より王位継承は「国王の生前指名制」が原則とされていたが、

 もし指名がなされないまま王が没した場合には「男子・長子優先の継承順位」

 が発動するという、二重構造の継承制度を採用している。


・この制度は、国王グレオが即位後に法として整備したもので、

 現実的な混乱回避と、王の意思を最大限に尊重する柔軟性を持たせている。


■王子/皇女の呼称分離

・グレオ王は自身の娘たちの誕生後、「王女(プリンセス)」ではなく

 「皇女(強いて付けるならインファンタ)」と呼称する法を新たに制定した。


・これは形式的な称号変更に留まらず、

 「娘を政治の中心から遠ざけ、“戦の継承”から護る」

 という個人的な意図も含まれていた。


・このため、クレセリアは王族としての血統を有しつつも、

 「王位を継ぐ者」ではなく「象徴として愛される者」

 「王国の文化・平和の体現者」として扱われることになった。


・ザイロンやカインが“王子(プリンス)”のままであるのは、

 彼らが王位継承候補としてまつりごとに携わる意図を持って育てられていた為である。


・とはいえ、現在クレセリアが頑張っている通り、

 皇女であっても他の王位後継者がいなかったり、

 王に生前指名されれば、王位は継承されるのである。


■現在の後悔の残滓

・晩年のグレオは、自身の判断が娘に

 「政治から遠ざかれという無言の壁」を築いてしまったことに悔いも抱いていた。


・だからこそ、今回のクシェリア侵攻では考えを改め、

 クレセリアにも戦場に赴くよう命令したのであった。



…という後付けで、実際は『皇女』という響きが好きで入れたものの、

 ルヴァンを王国にしたのをすっかり忘れていたのでした。



●クレセリアが第三皇女だと、第一皇女と第二皇女はどこにいるの?

A.すでにルヴァン王国を出て他国に嫁いでます。


【第一皇女と第二皇女の設定・所在】

■人物設定

・第一皇女:オルフェリア=エリュシア=ルヴァン(24)

・第二皇女:セファリナ=エリュシア=ルヴァン(24)

(双子の姉妹。年齢はクレセリアより6歳上)


・国王グレオの正妻の子で、ザイロンとは同い年。

・立場と王位継承順位的には有力候補であるものの、

 王位に興味はなく、政略結婚の一環として二人ともノルド商会連邦へ嫁いでいる。


・現在も皇籍を離脱しておらず、名目上は“皇女”のまま残されている。

 →これは父である国王グレオの命によるもので、

 「何かあればいつでも帰還し、王位継承者として地位を確立出来るように」

 という意図が込められている。


■嫁ぎ先と背景

・ノルド商会連邦の中でも特に有力な貴族家門へとそれぞれ嫁いでおり、

 現在は夫家の貿易政策・地方統治に大きく関与している。


・結婚によってルヴァン王国とノルド商会連邦の

 “事実上の同盟関係”を成立させている立役者であり、

 王国にとっても彼女たちの存在は外交上の柱のひとつとなっている。


■特徴・性格

・第一皇女オルフェリア

理知的で沈着冷静。

軍略や財政にも明るく、ザイロン以上の才覚に“王の器”を持つと評されるが、

王位に興味は無く平穏な暮らしを求めている。


・第二皇女セファリナ

明るく、社交性に優れた外交官タイプ。

王族的威厳よりも人間的魅力に溢れ、各国の使節からも高い評価を得ている。


・双子ながら性格は対照的で、

 共に「才色兼備」の誉れ高い姉妹として知られている。


■その他のあれこれ

・姉妹に仕えていた侍女や側近が王都に残っており、一定の“派閥”を形成している。

・その為、クレセリアの政治的動きが城内で孤立しがちな一因にもなっている。



…という後付け設定です。

実際は第一王子、第二王子と続いたら第三王女か…と勘違いしてました。

途中で直そうと思っていましたが、クシェリア王国にも女王が出てきてしまい面倒…と思って皇女のままにしました。


これで後々、他の皇女が出てきたら私が阿保なだけです。

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