第7話かあちゃんの かみヒコーキ

かみにんぎょう きょうしつの かえりみち サユリは マサカドと はなしながら かえった マサカドが かみヒコーキずきに なったのは つぎのような ことが あったらしい


マサカド つうしょう マーくんが ほいくえんに いっていたころ やすみのひが あめだと そとであそべず いえでは とおちゃんが イロイロべんきょうしていて さわぐと おこられた なにも できずに ゴロゴロしている マーくんに かあちゃんが おしえてくれたのが かみヒコーキだった しずかに つくれて とばしても おとがしない なによりも へやのなかでも あそべるし そとでも あそべる つばさに すきなえを かけるし いろいろな かたちがあり つくってて あきない マーくんには ジャストヒットした

サユリ「そっかあ〜 おかあさんも つくるの?」

マーくんは クビをふり

マーくん「かあちゃんは つくらないよ しんじゃったから」

サユリ「エッ いつ?」

マーくん「しょうがっこう はいるまえ こうつうじこで」

サユリ「そうなんだ さみしくない?」

マーくん「さみしくないよ とおちゃんも おかあさんもいるし」

サユリ「おかあさん しんだんじゃ ないの?」

マーくん「しんだのは かあちゃん そのあと とうちゃんと けっこんしたのが おかあさん」

サユリ「あ〜 おとうさん さいこん したんだ」

マーくん「そだよ おかあさん ミッちゃんうんで おとうと できたし さみしく ないよ」

サユリは マーくんの あかるさに ホットした

マーくん「こんど おれの かみヒコーキ みせたげる」

サユリ「よーし やくそくだよ ゆびきり」

サユリが こゆびを さしだすと マーくんは こゆびをからめてきた

「ゆびきり げんまん うそついたら ハリせんぼん のーます ゆびきった」

ふたりは ゆびきりして わかれた


そのよ サユリは いもうとの ユカリに マーくんの はなしを した

ユカリ「そのこ しってるよ はいしゃの むすこでしょ」

サユリ「エッ あそこの」

ユカリ「そうか おねえちゃん むしばに なったこと ないから はいしゃさん いったこと ないもんね」

サユリ「あんた くわしいの」

ユカリ「マーくんの おかあさん ヤンキーのサキさんだよ」

サユリ「ウソ!ちゅうがくの センパイの?」

ユカリ「そうだよ サキさん ひるまは はいしゃの うけつけじょう やってたんだよ ダンナは そのとき そこの はいしゃで インターンやってて ひるまの すがたとの ギャップに まいったんだって」

サユリ「じこで なくなったって」

ユカリ「そうだよ ママチャリで マーちゃんを ほいくえんに おくっていく とちゅうで しんごうまちで とまっていたら こうれいしゃの うんてんする クルマに ついとつされて ほぼ そくし サキさんが クッションに なって マーくんは たすかったけど いちじは いしきふめいの じゅうたい だったみたい」

サユリ「そーなんだ」

ユカリ「さいこん あいては おなじレディースにいた マスミさんだよ」

サユリ「あの マスミさん! とうだいいきながら ヤンキーやってた」

ユカリ「そうそう マーくんが うまれたときから けっこう おもりしてて サキさんが なくなってからも おもりしてくれて そのまま さいこん あのせんせい ギャップに よわいみたいだね」

サユリ「わたし ぜんぜん しらなかった」

ユカリ「そりゃそうよ おねえちゃん こうこうから ひきこもりで ずっと かみにんぎょう つくってたんだから サクラさんが かみヒコーキうらない  ひろめてくれて すこしずつ そとに でだしたんだから」

サユリ「はい サクラには かんしゃして おります・・・でも わたしのこと うらないし だと おもってるひとが たくさん いるんだけど」

ユカリ「そるは ちがうよね まじょだもん」

サユリ「なんでよ!いつ ほうきにのって そらとんだ!?」

ユカリ「いいじゃないの かわりに かみヒコーキたちが とんでるんだから マーくんにも おしえたら かみヒコーキうらない」

サユリ「うらないじゃないんだけどな」

そう いいながらも 

サユリ(あのこなら いいかも)

と おもう サユリだった




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