第5話かみヒコーキから かみにんぎょう
サクラ「ネ゙〜 このクギは もう つかってないよね なんで」
サユリ「さいしょに これを おしえてくれた おばあちゃん しょうがっこう 3ねんのとき ぐうぜん あったんだよ」
ユカリ「おぼえてる フリマで てづくりの かみにんぎょう うってたん だよね」
サユリ「そう それで こんどは おばあちゃんから かみにんぎょうの つくりかた おそわったの そのとき おばあちゃんか かみをきるのに ハサミじゃなく ふるい てつの おりたたみナイフ つかってたの それが カッコよくて」
サクラ「それって いま あんたが もちあるいてる あれ?」
サユリ「そう これと おなじの」
サユリは 【ひごのかみ】と かかれた てつせいの おりたたみナイフを とりだした
ユカリ「これこれ クリスマスプレゼントに かってもらったやつ」
サクラ「はーーー これが クリスマスプレゼント?」
サユリ「それまでは カッターナイフを つかってたんだけど やっぱり カッコよかったんだよ きれなく なると といしで シュシュシュと とぐと また きれるように なって」
サクラ「あんた やっぱり かわってるわ」
ユカリ「うちの おやも あきれてた でも ほんにんが いちばん ほしがっているもの だからって かってくれたんだよね」
サユリ「そう それから まいにち もちあるいてる クギのかわりに ごぼうせいも かけれしね」
サクラ「あれってさ クギとかナイフじゃないと ダメなの?」
サユリ「いろいろ ためしたんだけど てつじゃないと ダメみたい ナイフでも ステンレスや カッターナイフは ダメで てつでも にぎりが てついがいは ダメなのよ だから てつの ぼうでも ほうちょうでも つかえるけど てつの ぶぶんを ちょくせつ もって つかうの」
サクラ「それで このナイフなんだ」
ユカリ「でもさ ちいさいころは けしゴムに さした クギを もちあるき せいちょうしたら てつの ナイフを もちあるく おんなって ヤバくない?」
サクラ「ヤバイよ しらない ひとから みたら ぜったい ヤバイおんなだよ」
サユリ「いいでしょ あんたたちは その ヤバイおんなの ごきとうで かみさまに たすけられてんだから」
ユカリ「ところで おねえちゃん かみさまの かみって どの かみ?」
サユリ「・・・?」
ユカリ「だから かんじでかくと
神 なのか 紙 なのか それとも ほかの かみ なのか?」
サユリ「・・・ごめん かんがえたこと なかった じんじゃで おそわったから 神 じゃないかな」
サクラ「それとも 紙の神かも」
ユカリ「それなら 神の紙でも ごりやく ありそう」
サクラ「おばあちゃんに きいてみたら」
サユリ「もう なくなったよ ねるまで げんきで いて あさ おきてこないから おこしにいったら フトンの なかで ニッコリして しんでたって 」
サクラ「いくつ だったの」
サユリ「101さい 5ねんまえだよ」
サクラ「ところでさ もしも このちからを のろいとかに つかったら どうなるの うらみの あれひとを ころす とか」
サユリ「こわいこと かんがえないでよ いきなり なによ ころしたいのでも いるの?」
サクラ「イヤ こんかい がいろじゅを たおすほどの いりょくが あることが わかったじゃない あれが がいろじゅじゃなく ひとに あたってたら しぬよね」
ユカリ「ビシュッと みけんに ささるとか」
サクラ「そうでなくても ビルから あいてを おとすとか 」
サユリ「いいかげんに してよ かみヒコーキには わたしの しもんが ベタベタついてんのよ すぐ つかまるわよ」
ユカリ「てぶくろ してたら?」
サユリ「いったでしょ ちょくせつ さわらないと ダメなの ごぼうせいを かくときも かみヒコーキおるときも すでで やらないと ダメなの かみさまに ほんきが つたわらないと せいこう しないのよ」
なるほどと うなづくサクラとユカリ
サユリの へやにいる たくさんの かみにんぎょうたちは あきれがおで みていた
(ちなみに サユリの つくる かみにんぎょうに カオは かかれていない)
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