第4話はじめての かみヒコーキ

サクラが サユリのいえにきた

サクラ「こんにちはー おばちゃん」

サユリのハハ「いらっしゃい たいへんだったね ケガ だいじょぶ」

サクラ「へいき へいき ほぼ むきずだから」

サクラ あんないなしに サユリの へやに ノックしてはいる

サユリ「いらっしゃい いきてたね」

サクラ「ハハーッ あなたさまの おかげに ございます」

サクラが かみヒコーキを うやうやしく サユリに さしだす

サクラ「ほんと たすかったわ ありがとう」

サユリ かみヒコーキを うけとり

サユリ「よかった よかった かみさまに かんしゃだね」

サクラ「ほんと でも ヤバイよ この かみヒコーキ! これみて」

サクラが スマホで みきから おれた がいろじゅの しゃしんを みせる

サクラ「いちげきだよ かみなのに」

サユリ「わたしは おねがいしただけで あとは かみさま まかせだから ・・・でも スゴイね」

サクラ「でしょーう」

ノックがして ユカリが おやつと のみものを もって はいってくる

ユカリ「げんきそうだね サクラさん」

サクラ「げんき げんき ごしんぱい かけました」

ユカリ「おねえちゃんの かみヒコーキが たすけたんだって?」

サクラ「そう そうなの これみて これ」

サクラ ユカリに スマホを みせる

ユカリ「マジ!」

サクラ「ネ゙ッ すごいでしょ けいさつは げんいんふめい て いってるけど かみヒコーキか おりましたって いっても しんじて もらえない もんね いわなかったわ」

ユカリ「いわなくて せいかい」

サユリ「いってたら あたまを つよくうったと おもわれて ここに いないよ」

ユカリ「のうげかに にゅういんか」

サユリ「このひとは せいしんか でしょ」

サクラ「なんでよ?」

へやは わらいに つつまれる

サユリが おしいれから キリの はこを とりだし あける なかには たすうの かみヒコーキが はいっている

サクラ「なに これ?」

サユリ「みたこと なかったけ? ねがいを かなえてくれた かみさまたち かえってきた もの だけど」

サクラ「すごいね このなかに さいしょに やったのも あるの?」

サユリ「ここには ないよ」

ユカリ「それ ここにあるよ」

ユカリが おまもり ぶくろを みせる かなり ふるい

サユリ「かみさまと であったのは このこが げんいんだから」

ユカリ「げんいんじゃない でしょ おかげ でしょ」

サクラ「なにが あったの」

サユリ「わたしが 5さい ユカリが もうすぐ 3さいに なるころ ふたりで おかのうえで あそんでたのよ そしたら・・・」

サユリは なつかしそうに むかしの はなしを はじめた


サユリと ユカリが ふたりで おかのうえで あそんでいると ユカリの すがたが みえなくなった サユリは さがしたが ユカリは みつからない はんべそ かきながら さがして いると じんじゃの ちかくで しらがあたまの おばあちゃんに こえを かけられた

サユリ「いもうとの ユカリちゃんが いなくなったの」

と いうと

おばあちゃん「じゃー かみさまに さがすの てつだって もらおうか?」

と いう サユリは かんがえもなく うなづく おばあちゃんは サユリと じんじゃの けいだいに はいると おちていた くぎで おおきな ごぼうせいを かき もっていた てさげから ノートと ふでぺんを とりだし

おばあちゃん「じは かける?」と きいてきた

サユリ「ひらかな かける」

と こたえると かみに

【ゆかりを さがして ください】

と かかされた すると おばあちゃんは そのかみで かみヒコーキを つくると サユリと ふたりで ごぼうせいの ちゅうしんに たち とりいに むけて かみさま おねがいします と かみヒコーキを なげた 

かみヒコーキは とりいを くぐり ひだりに とんでいった すると

おばあちゃん「さっ かみヒコーキを おいかけて」

と いうので いわれるままに おいかけると とんでいった くさむらに サユリがいた かみヒコーキは サユリの ちかくに ポトリと おちた

サユリ「ユカリー 」

サユリが ユカリに かけよると 

ユカリ「おねーちゃーん トンボ とれない」

と いってきた どうやら ユカリは トンボとりに むちゅうになり まいごに なったらしい サユリはユカリと かみヒコーキを もって じんじゃに もどると おばあちゃんが まだ いた 

サユリ「ユカリちゃん みつかったよ」

と いうと おばあちゃんは 

おばあちゃん「よかった よかった」

と いって ふたりの あたまを なでると 

おばあちゃん「じゃ〜 かみさまに おれいの おまいり しようか」

と いい 3にんで じんじゃに おまいりした

サクラ「へ〜 それが はじまり」

ユカリ「それいらい おねえちゃん すっかり はまって なにか おねがいがあると ごぼうせいかいて かみヒコーキとばしてた」

サユリ「まー ほとんどダメだったけどね」

ユカリ「わたしは そのときの かみヒコーキの はなしを したら おとうさんが おまもりぶくろ つくってくれて そのなかに かみヒコーキいれて いまも もってるけど」

サクラ「エッ おとうさんが つくったの おまもりぶくろ?」

ユカリ「そうだよ」

サユリ「うち おかあさんは しんこうしん ゼロなの おとうさんは スキだけどね こういうはなし」

サクラ「へーーー」

ユカリ「わたしは おまもり だけど おねえちゃんは クギ もちあるいてたよね」

サクラ「それしってる わたしも みた けしゴムに さしたやつ だよね」

サユリ「けしゴムに さしたのは そのままだと さきが あぶないから あんぜんの ためよ」

サクラ「せんせいに みつかって ちゅうい されたやつ」

ユカリ「ほごしゃかいで おかあさんも いわれたって いってた」

サクラ「あのクギどうしたの」

サユリ「これでしょ」

サユリが ひきだしから レザーの サックに はいった くぎを とりだした

サクラ「なにこれ」

ユカリ「おとうさんが つくって くれたんだよね けしゴムに ささなくても いいようにって クギの アタマもつぶして ポケットに いれやすい ようにしてあるの」

サクラ「おとうさん きよー サユリが きようなのは おとうさん ゆずりだね」

サユリは クギを さやから ぬいて なつかしく みつめた

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