3.エピローグ

 遠くに虫の鳴き声が聞こえる。木は葉の色を変え、生暖かい風が吹く。大学近くのカフェで、窓際に座りそれを眺めていた。のんびりとコーヒーを飲んでいると、隣に人が座った。

 「ナギサ」

 いきなり名前を呼ばれて横を見ると、そこには彼がいた。彼は私の好物であるフィナンシェを差し出してきた。そして、あの日と同じ言葉を口にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

失恋は愛を生み出す Zamta_Dall_yegna @Zamta_Dall_yegna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ