第5話 「過去は考え方で変わる」
「中本さんって、暗いよね」
「っていうかキモいw」
「やっちゃう?」
そんな、小さな過去があった。
元は、両親の離婚のせいなのだけど。
だからなのか、愛着障害ってやつになって
大人のADHDになったり
境界性人格障害もったり
父親の性暴行でPTSDになって
バカみたいな人生。
自分でも笑えてくる。
初体験が実の父親とか
発情してんじゃねーよ。
母親は、それがショックでパニック障害と
統合失調症を発症した。
「殺す」「死ね」
何度刃物を振り回されただろう。
怖い、怖い、と泣いていた自分は
「いい子にしていれば、ママは怖くない」
その考えになって
仮面をつけた。
いつも「ごめんなさい」「ありがとう」
テストも頑張った。
運動は持病で出来なかったけど
勉強なら、と頑張った。
「あやちゃん、看護婦になりなさい。」
それが、おばあちゃんのモットー。
医療従事者にさせたいのか、家系がそうだからか
「あやちゃんの好きな道に行って
いずれ結婚しなさい」
10年前に亡くなった
大好きなおじいちゃんの言葉が
たまに、こだまする。
おじいちゃん
逢いに行くよ。ってね。
過去はこれだけではなかった。
簡単に説明すると「機能不全家族」
ってやつらしくて
愛された記憶もないわけで
でもママは可愛がっていたって
ずっと言ってる意味も分かる。
私は召使がいたかのように
片付けの方法
洗濯機の使い方
電子レンジの使い方
ガスコンロの使い方
全て知らなかったんだ。
独り立ちをするって決めて
一人になって、洗濯をしようと思っても
どのボタンを押したらいいか
全くわからなかった。
それは今だによく覚えている。
※実際にあった話を少し誇張しないと、身バレの危険があるため変えていますが、ほとんど真実です。
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