第11話 黄金の鎖
山本はイヤリングの細部を慎重に調べた。
表面は磨き上げられた金色だが、裏側には小さな刻印があった。
「これは…『影商』の印かもしれない」
山本は心の中でつぶやいた。
かつて「影商」と呼ばれた伝説の大泥棒が手掛けた品々は、持つ者に不幸をもたらすという噂がある。
このイヤリングも、そのひとつではないかと考えたのだ。
その時、山本のスマートフォンに連絡が入った。
「山本探偵、あなたの調査は危険だ。これ以上深入りするな」
知らない番号からの警告だった。
だが、山本は揺るがなかった。
「真実は必ず明るみに出る」
彼は翔太が巻き込まれた事件が、ただのいじめ事件に留まらず、闇の組織が絡む複雑な陰謀であることを確信した。
そして、翔太の死の裏に潜む黒幕の正体を暴くべく、山本の戦いは佳境へと突入していく――。
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