繊細な感性の口語短歌集

電線に眠る雀は閉じている 明日の羽音を温めながら

この歌の下の句には、目を見張りました。
なかなかこんなふうに繊細なフレーズは作れません。

そのほかにも、
星、人類、カイジュウ、ウイルスなど、
少しSFチックな作風も魅力的です。

全体的に、発見をちりばめた、
素晴らしい口語短歌集と言えるでしょう。

推し短歌1首。

たくさんの嫉妬混じりのいいねさえ活力にするんだ人類は