これといって特別な事件が起こるわけではない。 日常の些細な出来事や考えたことを綴っていくのだが、作者の細やかで、何事も幸せな出来事に変えてしまうような温かい観察眼で、日常がとても愛おしいものになっている。瑣末なことが、ちょっと大袈裟だが、人間ってこういう瞬間のために生きているんだよな、と思えるような大切な一瞬になっている。本当に、幸せってこういうことかもしれない。
日常の何気ない場面を、さりげない言葉で綴った、息抜きの出来る良質なエッセイです。平穏な日常というものの有り難さが、普通に身の回りにあるものの有り難さが、じんじん心に染み込んできます。エッセイで、ちょっと一息しませんか?
エッセイを読むのがとても好きです。その人が、どんな人で、どんなふうに物事を捉えるのか?どんなことに感動したりどんなことに苛立ったりどんなことに喜んだりどんなことに悲しんだりするのか実際にはまだ、会ったことがない人だけれどもその方のエッセイを読んでいるだけでその方のことを知っている人のような気持ちがしてくるからなのかもしれません。この方のエッセイからはとても優しい香りがします。ふんわりほっこりそんな印象を勝手に持ちました。