椿ログ

椿カルア

第1話 キェェェェ!ツナカン!!

令和7年7月20日に見た夢の話。


本当に頭のおかしい内容だった。

覚えている範囲で書き記すと、椿を含め四〜五人くらいの家族らしき人達が葬式に参列していた。

だが、なぜか椿は座っているわけでもなく、いわゆる『俯瞰視点』と言う形でその光景を見ていた。

室内に響く木魚の音。はて、どこの誰の葬式か?

そう思って写真に目を向けると、そこに写っていたのは









―――――――ツナ缶だった。


そう、マグロやカツオの缶詰。どんなふうに調理してもヨシ、そのまま食べてもヨシ(椿はたまにツナ缶をそのまま食べる)のツナ缶だった。


この時点で混乱した。ツナ缶て。

知り合いとか身内とかなら嫌な夢と割り切れるが、ツナ缶はどうしろと。

その後何度見てもツナ缶だった。


その時である、突然視界の下側に字幕が出てきた。意味が分からない。

字幕に何が写ったかと言うと、内容をそのまま言う前に表せる言葉があるならば、『ネット迷言集のなんかか?!』と言う代物。


字幕にはこう書かれていた。


【字幕:お坊さん キェェェェ!ツナカン!!】


キェェェェ!ツナカン!!って何!!

明らかに御経とかじゃなく、マジモンの半角文字みたいな叫び声。

こんな読経あってたまるか。

慌てて周りを見渡すが、椿のほかにいた家族らしき人達は皆嗚咽を漏らしたり両手で顔を押さえていたりしているため、椿がおかしいのかと思った。

それとも、その家族にとってあのツナ缶が家族同然の代物だったということなのだろうか。



と、そこで目が覚めた。


ちなみに寝起きすぐ葬式の夢について調べると、知らない人の葬式の夢は思いがけない幸運の暗示だとか。

人じゃなくてツナ缶なんだけどな。

でも椿的には夢の中のその家族に何らかの幸せがあったほうがいいと思う。

例えば、また別のツナ缶が家族になるとか。


…………いや、どっちにしろカオス。

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