第2章「白の輪郭」

生まれた時から、この世界は白かった。


どこまでも色がなくて、なんの面白みもない世界。

なんで生きているのか、どうして生まれたのか。

私は常にそれを反復しながら考えていた。


結局、無意味な世界だといつも思ってたんだ。




でも、あの日に少しだけそれが変わった。




「あら、ロゼアちゃん。自分の部屋に来るなんて、珍しいじゃない。どうしたの?悩み事でもある?」


カローナ姉さんの書斎には、多くの物が置いてあった。

白い大きな本棚には、どれも同じ色ばかりの本がぎっしりと詰まっていた。

それに、すっごく真っ白なレコードプレイヤーに透き通った透明なスピーカー。

真っ白な花瓶には、小さな花が一輪。壁には真っ白な絵画に少しの影ができていて、何も描いてないはずなのに少しだけ形が見えた。

辺りにはアンティークな雑貨や家具が配置されていて、横のベットには小さなうさぎのぬいぐるみがぽつんと座っている。その部屋の上には、ぼんやりと部屋の照明が白の光を放って照らしていた。



物が多くとも、とても整理されている部屋。

それがカローナ姉さんの部屋だった。


「このレコードから流れてる曲はなに...?なんだか優しい音がするけど」


彼女は、読んでいた本をそっと閉じて嬉しそうに答えてくれた。


「これはピアノっていう楽器の音だよ。すごく繊細で、優しく包み込んでくれる音が好きなんだ。綺麗な音でしょ?」


「...うん。ちょっと...好き...かも?」


「あ、好きって思った?えへへ、その気持ち大切にしてね、ロゼアちゃん。...ロゼアちゃんは末っ子ちゃんだから、覚えることも多いと思うけど、何より気持ちに素直になるのがいいんだよ?」


「す、素直なつもり。ただ...なんだか胸あたりがむず痒いというか...」


「もう、ロゼアちゃんったら可愛い。こんなに純粋な妹がいて自分はすっごく幸せなお姉ちゃんだなー」


カローナ姉さんは、そっと頰杖をついてはじっと私を見つめてくる。

なんだか、やっぱりカローナ姉さんは他の姉様より何か違う。


「あ、用事ってなんだったのかな?」


「そ、その...カローナ姉さんってこの世界のことが好きなのか気になって...」


私の純粋な疑問だった。

カローナ姉さんはいつも私の知らないことを教えてくれる。

きっと何か答えを出してくれるかもしない。


「うーん、難しい質問だねー。ロゼアちゃんは、何をしている時が好きかな?」


「そんなの...ない。だってこの世界はつまらないもん」


「...そっか。だって真っ白だもんね。ほんとに雪の世界みたい。温度はあるけど、ずっと冷たい気がする。けど、自分たちは八姉妹としてこの世界で生きている...。色々考えると、自分たちはどこから来たんだろうって時々不思議になるよね」


「うん、不思議。それを知りたいの。だって何か理由がなければ生まれて来ないでしょ?」


「そうだね...生まれた理由かー。考えたこともなかったな。なんだかロゼアちゃんって、当たり前のことに疑問を持てる素敵な感性を持ってるようだね」


なんだかカローナ姉さんは誇らしそうな顔をしていた。


「自分はね、この世界の意味なんて全くないと思ってるんだ。だって、最初からこうしなさいーって決められてたらつまらないでしょ?」


彼女はそっと立ち上がっては、そのまま部屋の窓に向かう。

それから、少しずつ窓を開けると、そよそよと優しい風が入ってきた。


「うーん、気持ちいいー。やっぱり風を浴びると、心がすっと軽くなるねー」


「...カ、カローナ姉さん。だったら、この世界は意味なんてないってことなの?」


私はなんだか心がキュッとなってしまう。

意味がないなんて返ってくるとは思わなかったから。


「違うよ、ロゼアちゃん。意味なんて後付けでいいの。この世界の意味は、自分で探せるんだ。でもその代わり、この先ずーーーっと世界の意味を探す旅が続くと思う。それにはね...きっと楽しい以外にも辛いことだってたくさんある」


彼女は、窓に腰をかけては、ずっと遠くの白い景色を眺めている。


「でも、自分はロゼアちゃんがいるこの世界がだーいすき。それだけで、どんなことでも頑張れちゃう気がするの。...ほら、自分だってこんな理由なんだよ?」


その言葉に、私の白かった世界にわずかな温度が現れた気がした。

それはとても単純なようで、私にはない答えだった。


「...なにそれ。わからない」


私はそれしか言えなかった。

だって、こんなにも...こんなにも、真っ直ぐな理由に何も返す言葉がなかったから。

けど...すごく胸は温かくなった。



それにいつだって、カローナ姉さんの笑顔は眩しくて、軽やかで、優しくて...。



ずっと、私の光だった。


「今から変なこと言うね...きっとさ、ロゼアちゃんは自分みたいになれたの。自分みたいに、変におせっかいで世話焼きで...それで勝手に傷ついちゃうかともある...。そんな自分になれる可能性があるってこと」


「私がカローナ姉さんに...?そ、そんなことありえるの?」


「ありえるよ。だって、ロゼアちゃんは一番最初の....最初の真っ白な自分だったんだから」


私が、カローナ姉さんになれたかもしれない?

全くと言っていいほど想像がつかなかった。


「わ、わからない...」


カローナ姉さんの最初は...わ、私...?





「えへへ、わからなくてもいーの!けど、ロゼアちゃんにはこの先、幸せに気づく瞬間がいっぱいあるんだから!」





彼女はいまだに眠っていた。

あれからどれだけの時間が経ったのだろうか。


周りを見渡すと、そこは家の庭でもなんでもなかった。

ただ白い空間だけが広がった、何もない景色が広がっていた。

あの影に追われていた時に、空間の座標がおかしくなってしまったのだろうか。


腕に抱えた彼女の温もりは、この白い世界の温度に飲まれてしまって、冷たくなっていた。白ではない色の液体...それをなんと呼ぶのかも私も薄々気づいていた。


傷ついた時に、流れてしまうのが真っ赤な血だということ。

知っていたはずなのに、私はそれを受け入れることができなかった。


「...ねえ、どうしてそんなに私に優しかったの?...カローナ姉さん。私にはわからないよ。なんで...わからないってことを否定してくれなかったの?」


答えは返って来ない。

どうして...どうしてなんだろう。

答えてよ、カローナ姉さん。



「現実では、生きてるものっていつか死んじゃうらしいの。死っていうのはね...うーん、ずっとその人とお別れしないといけない現象みたいな?」



ふと、あの時の彼女の言葉を思い出す。



そうだ...ここは現実じゃない。

それなら、永遠の別れなんて存在しないはず。




だから、死なんて存在しない。




それなら...。



「カローナ姉さんは死んでない。そう、死んでないの。だから...私が...私が必ず迎えに行くから。だって...ずっとお別れなんてありえないもの。カローナ姉さんだって、私の迎えを待ってるはずなの...」



そうだ。

きっとそうだ。




きっともう一度会える。

そうに決まってるんだ。




「もう会えないよ。カローナには」




背後から聞こえた慈悲なき言葉。

その声の主は、ずっともっと冷たかった。



「カローナは優しすぎた。だから死んだの」



レミロット...。

その声は、あまりにも透き通っていて、あまりにも繊細な音をしていた。


「...ロゼア。あなたって本当に愚かね。カローナの言うことを聞いていれば、彼女は助かったはずなのに」


...言葉が出なかった。

あまりにも淡々と、物事を消化するような言いようだった。


「なに...?だから、カローナ姉さんは死んでないって言ってるじゃない!」


身体中が熱くなる。こんなの初めてだ...。

でも、レミロットの発言がどうしても許せない。


「珍しいね。あなたが怒ることなんてなかったのに」


「...これは、怒りじゃない。ただ、カローナ姉さんが帰ってくるのは必然だから、それを否定するあなたがわからないの!」


すると彼女は、なんだか驚いたような表情をしていた。

その目はどこかうつろで、しっかりと私だけを見ているようだった。


「...とんでもない自信。無知だとなんでも信じちゃうのね」


「...!だって、この白い世界に終わりなんてない!ずっとそうじゃない!」


「いいえ、終わりはある。あなただって終わりをどこかで望んでたんでしょ?こんな白いだけの世界、さっさと終わっちゃえばいいのに...そんなこと思ってたんでしょ?」


またしても言葉が詰まる。

カローナ姉さんのような寄り添いも何もなかった。


「カローナは優しさという盲目でこの世界を見ないようにしてた。だから、あんなにも魅力的に見えていたの。彼女らしいわよね」


「やめて。カローナ姉さんの意味を否定しないで!カローナ姉さんは...私だけいればそれでいいって...それでいいって...言ってたのに...」


すると彼女は、ため息をついては気だるそうに答えた。


「知ってる?弱い者ってね、真実を受け入れらない人のことを言うの。あなたがまさにそうじゃない。どうして起きた事象を受け入れようとしないの?うちにはさっぱりだわ」


違う。

だって、この世界は自分で意味を見つけることができる。

そうやってカローナ姉さんは教えてくれた。


「それは違う。だって、私の意味はカローナ姉さんの言葉を信じること...だから、カローナ姉さんは帰ってくる。必ず帰ってくるの」


「...あなたも所詮、この世界の人間なのね。現実のことを何も理解しちゃいない。あなたはあまりにも弱すぎる。それだとまた大切なものを失うよ」


「そんなのありえない。この世界は...この世界には失うことも変わることもない。だから...カローナ姉さんは生きてる。今も生きてるの」


カローナ姉さんは、私が映し出した答えが好きだと言ってくれた。

ならば、私は私の言葉を信じるしかない。


わかなくてもいいと、カローナ姉さんが信じてくれた言葉を。


「...そう。それがあなたの答えなのね。それじゃあ、他のみんなにはカローナが死んだってことを伝えておくから。そのうちあなたも受け入れるようになるわ」


「...そう言ってなよ。私はそれを絶対に認めないから」


すると、レミロットはそのまま白の空間にそっと輪郭を消した。

彼女は空間に潜っては、瞬時に空間を移動することができる。そのせいで彼女は、常に私たちの目からいつも離れていた。


姉妹にカローナ姉さんのことが伝わるのもすぐのことだろう。

だけど...私だけは飲み込まれてはいけない...。




私はこの答えを変えるわけにはいかなかった。




「カローナ姉さん、一緒に帰ろう。まだ、水をあげてないお花もあるよね。それに...今度はさ、お茶会に顔出してよ」




私は、そのまま真っ白な世界を歩いた。

家までどれだけ距離があるかなんてわからなかった。


...カローナ姉さんの声が聞きたい。

あの笑った顔が見たい。



あの温もりがずっと私に残ってる。



彼女はまだ、私の腕の中で眠っている。

すごく安心した顔で...。




もう一度だけでいいから。

だからさ...お願い。





「また、好きって言ってよ...」





ああ、だめだ。

もう、どうして。




また、泣いてしまう。

なんで...なんでよ。




私の信じた言葉が霞んでしまうのが悔しいの。




「もう、ロゼアちゃんったら泣かないの」




その声に、私は振り返ってしまう。

今、カローナ姉さんの声が...。


「ほら、ここ。ここだよ。ロゼアちゃん。自分はここにいるよ」


声がする。

腕にいるカローナ姉さんは眠ったままなのに。


「ロゼアちゃん...本当にありがとね。自分がまた帰ってくるって信じてくれて。本当に嬉しかった。もう...大好き。好きで好きでどうしようもないわ...」


どこから声が...?

わからない。さっぱりわからない。


「言ったじゃん。ロゼアちゃんは自分にとっての最初の自分だったって」


すると、腕にいたはずのカローナ姉さんは、徐々に白の空間に輪郭ごと溶けるように消えてしまっている最中だった。


「カローナ姉さん...? この声は本当なの?でも、この世界には輪郭があって、それがなければ認識できなくなるって...。いや、嫌だよ!もう見えないなんて嫌よ!」


「落ち着いてロゼアちゃん!声だけでもちゃんと聞いて!確かに、自分の輪郭はもう失われたけど...意識だけはあるの。だから...お願い。ロゼアちゃんの大切な心の中に帰ってもいい?」


「...心の中?それはどういう...」


「大丈夫。また元に戻るだけだから、大丈夫だよ」


すると、スっと何か胸に入ってくるような感覚がした。それは確かに、最初からあったかのような安心感。私の白の中に、ひとつの色が付け足されたような感覚であった。


それと同時に、私の意識が別の意識に変わった感覚もあった。


「こ、これがロゼアちゃんの身体?やっぱり自分とは違うけど...とこどころ一緒かも」


...?これは、私じゃない?

どうして...カローナ姉さんの意識が私に移ってる?


「ふふ、驚いてる?でも、これだけじゃないよ...見た目も自分になれるんだから」


すると私の輪郭は白の世界に溶け込んでしまった。

それと同時に、違う輪郭が私の目線に飛び込んでくる。


この指輪...カローナ姉さんの手?

もしかして...これって。


「あ、やった!ちゃんと自分の姿と声になってる! 良かった...ふふ、やっぱり最初から一緒だったんだよね」


私がカローナ姉さんになってる?

これはどういうことなの...。


「この白い世界には死は存在しない。ロゼアちゃん、それは大正解!だって、自分たちの存在は輪郭にすぎないから実態を持たないの。けど...ロゼアちゃんだけは実態をもってる。ごめんね...ずっとそのことを言えてなくて」


待って。

ちょっと待って。


「よし、とりあえずロゼアちゃんにバトンタッチするね」


するとまた輪郭が薄れて、私の身体が戻り、意識が戻っていく感覚がした。


「え...カローナ姉さん!い、今いたよね?どこにいるの?」


「ここだよー!ロゼアちゃんの心の中って言えばいいのかな...よく、ロゼアちゃんは私自身と対話するでしょ?...そこのお部屋にお邪魔してる感じかな」


やっぱり姿は見えない。

だけれど、カローナ姉さんの温もりが、心の中に静かにしまわれたようにも感じた。


「わかないことがいっぱいだけど...とにかくよかった...カローナ姉さん。私はカローナ姉さんは死んでしまったなんて信じてなかったけど...レミロットはそんなこと聞いてくれなくて...」


「...自分こそごめんね。だってあんなお別れみたいな言葉を言っちゃって。でも、あの瞬間でしか自分とロゼアちゃんが対面で、存在したまま喋れるチャンスがなかったから。


「でも、今喋れてる...だけど、カローナ姉さんの輪郭...姿はないってこと?」


「うん...あの黒い影に刺されちゃったもんね...」


あの時のことを思い出すと胸が痛い。

カローナ姉さんがどれだけ辛かったことか。


「あれはなんだったの...。カローナ姉さんは知っていたの?」


「きっとあれはね...真っ黒な現実が「私」という存在を抹消するために生まれてしまったの。なんていうかな...個人の可能性みたいなもの執着しては、それを潰してくる恐ろしい存在みたいな?」


「つまり...私たちの敵ってことなの? どうして私じゃなくて、カローナ姉さんを...許せない。許せないの私」


「きっと自分もロゼアちゃんだったから...自分の優しさはロゼアちゃんの大切な一部だもん」


私の一部が、カローナ姉さんだった...?

やっぱりわからない。何を言ってるのだろう。


「つまり...他の姉妹たちも元々は、ロゼアちゃんの一部...そんな感じがするんだ」


ありえない。

だってあんなにも別々の個人として成り立ってるじゃない。そもそもあれが分身だと言われも本当に信じることができない...。


「でも、これは自分の憶測...でも一緒だった気がするの。ずっと前からね」


私はなんだか不思議な気分だった。

でも、少なからずカローナ姉さんが私に影響を与えたのは確かだった。


「うん...そうかもしれない。私...なんだか少しより変わった気がする...カローナ姉さんが一緒になってくれたのもあるけど、それとは違う何か...」


「ふふ、それって元々あっただけで、気づいてなかっただけかもね。ロゼアちゃんは最初から優しいもん。それに、変わるのも当然のことだよ。変わらないものもあるけど、変わっていくのが人なの。...だから安心して。あの時が良かったって戻りたい気持ちもあるけど...それでも進めばいい。休んでもいい。歩いた先にはきっとまだ知らない景色が見えるから」




きっと私は変わってしまった。

でも、その変化は自分ではわからない。

それでも、私は真っ白な世界を進んでいく。


だからね...レミロット。

確かに現実には死というものがある。

けれど、そんな冷たいものじゃないと思うの。


終わりがあるのは素敵...。

そう思ってた私が、カローナ姉さんの輪郭を失った時、ひどく冷たかったの。


確かに素敵でもなんでもなかった。


なのにさ...私は今、ずっと温かい気持ちでいっぱいなの。


心の中でしか、もうカローナ姉さんに会えない。


だからこそ...私は。



あんなこと言ったのが許せない。

どうしようもなく。



けれどね...。

この許せない気持ちもわからない。





だから私は、あなたの冷たさを知りたいの。






わたしは真っ白な宮殿に入っては、長い長い廊下を歩く。



ロゼアは間違ってる。

現実に憧れを持ってしまったもの。



それも全部カローナのせい。

あの人の綺麗事は愚かな人を生むだけなのに。



優しさは現実に夢を見させてくれる。

だからわたしは心底。心底ね...。





それが許せない。





わたしはあの後、シャルティー姉様の宮殿へと向かった。あの人は、姉妹の家になんか帰らない。


この決まりきった宮殿の中で、ずっと静かに怒ってるんだ。


そこの宮殿には何もなかった。

ただ王座の席...その椅子だけが白いステンドグラスの光を浴びては、神々しくも光っていた。


コツン、コツンとわたしの足音だけが、宮殿の中で鳴り響く。



すると、王座の席についた。



そこに座ってるのは長女だった。

ただ退屈そうに目を瞑っては、向かってくるわたしを睨んでいる。


「シャルティー姉様。報告があるの」


「...どこに行ってたんだレミロット。貴様はいつもいつも...まあいい。なんだ報告とは」


彼女はずっとわたしを睨んでは、静かに怒ってるように見えた。


それでも、わたしは何も躊躇もなく言った。

ただ真実だけを語ったんだ。






「カローナが死んだわ」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る