第2話

神様は杖など必要ないくらいによく歩いた




「バスで横浜まで出よう」と神様




「はい」二人は声を揃えていった




バスの中である




福田と正悟は嬉しくて笑いながらしゃべった




もうすっかり仲良しである




「俺いま生保なんだ、これで生保脱出 家が買える」と福田




「あの方どういう神様ですか」と正悟




「以前俺が偶然車で送ってやったんだ そしたら十万くれたんだぜ」




「今度は1億だぜ1億 俺たちすげーついてる」福田は笑った




「ヤバイ仕事では」と正悟




「神様がいるから大丈夫だよ」と福田は言った




横浜についた




神様は「東海道線で四国まで行く」と言った




「四国かちょっと遠いな どこでもいくよ」と福田




「取り合えず小田原まで出て 新幹線で行きましょう」と正悟が言った



今三人は新幹線に乗っている




「仕事は鬼退治だ」と神様はいった




「何か武器はないの」と福田




「武器は自分達で探してくれ」と神様




「武器持ってたらつかまりますよ」と正悟




「ナイフでもよい」と神様はいった




「殺すのはイヤです」と正悟




「殺せよなあ1億円だぞ」と福田が言った




三人は岡山駅で昼を食べた 小さな喫茶店しかなかったが そこでスパゲティーを食べた




そして快速マリンライナーに乗り 瀬戸大橋を渡った さらに乗り換え三人は高松についた




女木島(鬼ヶ島)へのフェリーの時間を確認する




桃太郎のモデルは「稚武彦命」(わかたけひこのみこと)海賊退治をしたと伝えられる




神様はいった「鬼のリーダーは今でも生きている」




「本当ですか」正悟はビックリした




神様はいった「鬼退治の時の殺しあいで鬼が生まれたんだ」


「やつは今でも神に恨みを持っている」と神様




「私は浅間大菩薩 富士山の神だ 鬼ヶ島にいる鬼は人間を殺した事はないが常に神をぼうとくしている」






「私の仲間が一人やられた」と神様




「神でもやられるのか」と福田




「こえーな 1億円大丈夫かな」




「私は高松で待っている 帰ってきたら1億円づづやろう」と神様




「ただしヤツの角を二本持ち帰ったらだ」




「俺たちだけで まあいいや 二人がかりなら勝てるだろう」と福田




「ナイフはポケットに隠しておく」と正悟はいった




「いっせいのせでかかろうぜ」と福田が言った




二人はフェリーに乗って鬼ヶ島についた




神様の話では鬼は「今日は出る」とのこと




だがどこに出ると言うのか

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