ホワイト・キティ【カクヨム短歌賞 十首連作】
二枚貝(双川望)
ホワイト・キティ
ソルフェジオ周波数でおやすみ 宇宙より遠いところで見ている夢
雛鳥は生まれるだろう錠剤を押し出すときの指の重さで
Hello, キティ. ぼくはきみにおはようを言う 病気が治るまでずっと
化粧水塗るときに確かめるわたしのかたちが正十二面体だったなら
日本はダメになっていく予感する でもこの部屋のキティは生きる永遠に
生まれてない頃からずっと懐かしい みたいな気持ちで田んぼを見てる
たましいを展翅板に載せよゆふぐれに崩れつつある夏の日差しよ
円周率おぼえていたい最後まで きみはピアノを弾く 告解室で
真っ白なキティの吐息はみずうみに溶けてはじけて 爆心地はここ
脱法ハーブ 巻かれてた包み紙の色とか思い出す 東京の空みたいに
ホワイト・キティ【カクヨム短歌賞 十首連作】 二枚貝(双川望) @plantae-nelumbo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ホワイト・キティ【カクヨム短歌賞 十首連作】の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます