SFという設定を逆手にとった、見事な飯テロ!

作者である宮本様は、常に飯テロ描写を容赦なく書き込み、我々読者の胃袋を刺激させて止まないお方ですが、本作においては話も違ってくるはず!
何せ、SFにおける宇宙食の描写は、「美味しそう」よりも「こんな未来食は嫌だ」というお題にそった大喜利回答のような食品が好まれてきたからです。(……と、思います)

ところが!
本作を読み進め、驚かされました!
宇宙船の中ですき焼き……しかも本物の牛肉で!
限られた資源を持ってワープする宇宙船、まさかその中でこんなに美味そうな描写に出会うとは。

SFという設定・状況を逆手にとり、あえて本物の「美味しい料理!」をぶつけることで宇宙船内における意外性を色濃く演出……これもまたセンス・オブ・ワンダーに違いありません!!!

さらに、素敵なオチも見事でした!
超絶オススメです!

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