第3話 実戦
「では、実戦と行こうか。」
夜の学校にて、実践訓練が行われた。
「これは実戦であり訓練だ。先生たちの潜入をよく観察し、自分たちの手で出来るようになれ。」
「はい!」
全身真っ黒な服に着替え、夜の街へ向かった。今日のターゲットは大企業の社長。客にはかなり愛想よく接していて、かなり好感度が高いおじさんなんだけど、実は裏では脱税したり闇バイトのリーダーやってたり、会社の金をオンラインカジノに使ったりと色々最低な男。
「かならず証拠は残さず、綺麗に抹殺すること。」
「はい。」
血を見るのはもう慣れてる。もちろん、初めは怖かったけど、もうなんとも思わないかな……。
「では、グループを決めます。偵察隊と戦闘隊、掃除を主に行う雑務隊と。それぞれリーダーも決めますから、きちんと聞きなさい。」
戦闘隊
リーダー:
コードネーム『神』
メンバー:
コードネーム『光の女神』
コードネーム『光線銃』
他先生
偵察隊
リーダー:
コードネーム『影武者』
メンバー:
コードネーム『幻』
黒崎夜半:コードネーム『黎明』
他先生
雑務隊
リーダー:光丘琳寧
コードネーム『暁』
他先生
「えっ!私だけー???」
「はは、そりゃー、能力使えねぇのはおまえだけだもん。」
戦闘隊の有泉荒田に馬鹿にされ、私は血を拭くためのモップとバケツを手に取った。縁の下の力持ちは私なんだから!
ー実戦場ー
『戦闘隊、聞こえるか。ビルの屋上、煙草を吸っているハゲが星だ。』
「りょーかい。」
私と先生の雑務隊は必ず戦闘隊と共に行動する。だから、最前戦で戦っている様なものなのだ。
「おい雑務、あのビル行ってこい。」
「はい?」
「だから、行ってこいよ。」
戦闘隊の有泉荒田に言われ、なくなくモップたちを置いてビルの屋上へ向かった。あいつ絶対殺す。
はぁ、どうして偵察隊でもない私がこんな所に___
ボキ
ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!
終わった、いやいや、どうしてこんな場所に踏んでくださいと言わんばかりの枝が落ちてるのよ!
「ァ”?なんの音だ。」
ターゲットに見つかるじゃん!
じゃあもう、こうするしかない!
「にゃ、ฅ(๑>ㅅ<๑)ฅにゃー」
これでどうか、しのいでくれ。
「あぁ、なんだ。猫か。」
よっしゃぁぁぁぁ!ターゲットが馬鹿でよかった。
私、幼い頃から猫とニワトリのモノマネだけは得意なんだよね~!
「おい、お前誰だ。」
……あれ、私と勘違いかな。後ろにターゲットの仲間がいる気がする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます