第6幕:接触
「次は〜終点、大阪梅田、大阪梅田駅です」
車内アナウンスで目が覚めた。横では幼馴染の春香と悠斗が座っている。
このとき僕はふと考えた。
(この2人にはこの夢をみる機械のことを行っても良いのではないだろうか)
なので、昼ごはんを食べている時に時間が出来たので言うことにした。
何故なら、上司には本当に信用出来る人間以外にはこのことを言うなと言われていて、逆に言ってしまえば、信用出来る人には言っても言うことだ。
それと、言ったところでこの1ヶ月後には2人は死んでしまうからだ。
「この世界は実は俺の夢の中やねん」と言った。
言ってしまった。
おそらく後悔することになるだろう、しかし、僕は辛かったのだ。誰にも打ち明けれない孤独感が、いつも僕の首を絞めていた。
(しんどかったんだ)
「そうなんだ。君はそんなひとだったんだ」まず最初に口を開いたの悠斗だった。
「それは引いてる?まあ引いてるよな。急にこの世界は俺の夢だ。なんておかしなことだよな」
「あぁ、正直かなり引いているよ。でも、予言して、それが当たれば信じてやる。」悠斗は真剣な顔で言ってきた。
「正直言いたくないけど、実はお前らは1ヶ月後にトラックに轢かれて死ぬんだ。」そう、これを話せば未来が変わると思った。
春香は笑いながら言った。
「何それ、そんなの信じるわけないやん」
まあ、そうだろう、それでもこれは紛れもない事実なんだ。
僕は何回も経験した。何回も見た。けれど、何も止める方法が思いつかなかった。
「まぁ、いつかその時が来るかもね」
そして、その日はそれぞれの家へと帰った。
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