第15話 二つの道
人間として生まれたからには、二つの道があることを書こう。
一つは、苦しみがないけど無味乾燥ともできる、悟りの世界。
もう一つは、苦しみもあるけど楽しみもある、人間としての世界。
判断基準の一部は、変わりやすいことと、
人間としての命が終わらないかぎりは、人間であること、だろうか。
だからこそ、有による苦しみが消えないことへの疑問の答え、
つまり、現代での悟り(最終判断)に
「答えはここにある、命がありつづけて
残れていることにも、感謝しつづけなさい」
の一説が、あるのではないだろうか。
残れていることにも、の「も」に関しては、まだ考える余地はあるが。
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