第四話ゴールへ

「ほんとにありがとうございました。感謝してもしきれません。」「いえいえ記憶が一部戻り通常生活ができるようになってよかったですよ!」老婆と医者の会話だ。青年は2人の会話を聞きながらどこか遠くを見つめている。老婆と青年は病院をあとにした。車内で2人は会話をする。「もう17時だし今日は俺が奢るから焼肉行こ。」青年は老婆に対して言う。「退院祝いってやつね!でも流石にわたしが奢るわ」笑いながら老婆は答える。何気ない会話日常の会話を青年は心地よくしていた。いつもと同じ街見慣れている街をぼんやりと眺めながら。「よく食べた。すぐに寝れそうだよ。」老婆は幸せそうにしながら眠りについた。「おやすみ」2人の声が混ざり合う。翌朝老婆は青年と車がないことに気がついた。携帯電話がなる。「坂本幸子さんでお間違い無いですか?坂本龍沙さんの件で大至急病院まで来て欲しいんですが大丈夫ですか?」老婆は固まった。病院に向かった老婆は衝撃を受ける。「龍沙さんは運ばれてきた時にはもう手遅れでした。自殺だと思われます。」老婆は膝から崩れ落ち泣き喚いた。

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