第5話 雑な私には無理だと実感したですよ
その間にあもたろうが起きます。
オムツ換えやらミルク🍼は婿がやりますので、私は遠巻きにチラ見です。
抱っこしたいなぁと思うのですが、婿が離しません。
まっ、親ですからね。
私は後方支援でいいでしょうと自分に言い聞かせます。
ご飯が炊けたので明太子とツナマヨと塩結びをどんどん作ります。
ふぅー、熱い。
15個完成です。
あとは唐揚げ。
「お母さん、換気扇回してよ。匂いにうるさいから。」囁き女将が言います。
もーう、うるさいなぁ、、。しかし、産後ですからね。
「匂いもするから、ふたりはあもたろうのところで横になってたら。ここの扉は閉めとくね。」と言って扉を閉めて監視の目をすり抜けます。
まずは娘のささみと牛蒡の唐揚げから投入。そして、婿用のモモ肉を投入。
唐揚げは二度揚げとしてるので、もう一度揚げる。
キッチンペーパーをひいて、タッパーにそれぞれを分けて入れておきます。
あー、終わった、、。
あう!?コンロ周りが油だらけだー!やばいぞ!!
掃除しなきゃと思っても布巾も無いのです。布巾は不潔だからペーパーで掃除するらしい。
ですが、すぐに破れて役に立ちません。
引き出しを開けたら、私が持たせた布巾がありました。
使わないなら、油で汚れたら捨てればいいや。
洗剤しか無いので、洗い桶に水と洗剤を混ぜて用意して、絞った布巾で油を拭き取り、五徳も取り外して擦り洗いします。
まあ、これなら婿もイラつかないでしょう。
私はすっかり疲れ果ててしまいました。
ゴミの分別とかも娘が気にするので、持ってかえるから安心しなさいと言っておきました。
あもたろうと夫婦は爆睡してました。
疲れてるんでしょうね。
でも、もう、婿がいるなら娘の家🏠には行きたく無いとつくづく思いました。
気を使うんです。
体力よりも気を使う事に疲れてしまい、自宅に帰ってから3時間も爆睡してしまいました。
友達も娘が結婚して(何故か息子は結婚してないのです。)、婿殿との付き合いがわからないと集まっては愚痴ってます。
婿殿に対して何かを娘に言えば間に挟まれて悩むだろうしと、アホたれの私達でもわかります。
娘はどうも本音ではこっちに帰りたいようですが、婿が「僕はどうなるんだ!僕のご飯はどうなの?」とか言うので、、、。
八月も2週間くらいはのんびりしたかったみたいですが、婿のぐずぐずを聞くのが辛いからと悩んでるようです。
「まっ、あんまり深く考えずさないで、2泊でも良いじゃ無い?お母さんも休みもらうようには職場には話してあるから。それと、こっちから電話はやめとくね。
少しの時間があれば眠れなくても横になるといいよ。困ったら電話して。」
と伝えました。
男性の方へ。
あのね、産後はホルモンのバランスが一気に変化するんですよ。
つまり、妊娠継続ホルモンと産後に母乳を出して子宮を復古させるホルモンは真逆の作用なんです。
それが一気に変わると、脳が大混乱起こすのです。
だから、産後は鬱になりやすいんですし、涙が出たり、赤ちゃんが泣くのが怖いとかなるんですよね。
それまでの生活をそのまま、女性に求めてはいけないのです。
小松菜に多少の汚れがあってもどうってことないじゃありませんか?
お米は浄水器じゃないといけないとか、出した食器はすぐに片付けるとか
どーでも良いじゃありませんか。
そんな事より、寝かせてあげてください。
あー毒毒の実が効きすぎたようです。
解毒であんみつを作ることにしましょ。
寒天も
買って来たし、あんこもアイスもありますから。
うふふ。楽しみ😊です。
了
荒地の魔女ならぬ荒地のおしたし 菜の花のおしたし @kumi4920
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。荒地の魔女ならぬ荒地のおしたしの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます