第6話 お別れ
「金龍族の勇者」
第6話 「お別れ」
(マイラ達は各自の部屋に行き、全員寝ている…。)
(しかし…、スカーミのほうでは…)
スカーミ: (寝ている途中に目を覚ます)な…なんだろう…。なかなか寝れない…。誰かに呼ばれているような気がする…。(不思議に思いながらも部屋から出て廊下を歩き、大きなベランダのほうへ行くと…。)
(大きなベランダのほうにマイラと織姫と彦星が立っていた)
スカーミ: さ…3人とも…、ここで何してるの…?(マイラ達のところへ近付く)
マイラ: それは…。
織姫: スカーミさん、残念なお知らせがあります。
スカーミ: 残念なお知らせ?な…なにかあったの…?
彦星: 昔からの伝説の話…、織姫と彦星はいつ会えるか知ってますか?
スカーミ: ええ!もちろん知ってるわよ!織姫と彦星は「7月7日」だけしか会えないのよね?
織姫: そう…。織姫と彦星は「7月7日」しか会えない…。
マイラ: そろそろ0:00時になって「7月8日」になります。ってことは…、どういうことか分かりますか?
スカーミ: !!(意味が分かって発言する)こ…ここで…、別れないといけないのね…。
彦星: そうです。貴方達に最後のお礼の言葉を言いたくて貴方達を呼びました。
スカーミ: で…でも、なんで私とマイラだけなの?
織姫: 星に帰る時にに他人を呼んでいいのは2人だけなんです。なのでマイラさんとスカーミさんを…。
スカーミ: で…でもなんで私達を選んだの?
彦星: この2人が1番信用できる相手だからです。もう1つは、僕達と貴方達はなんか似ているなって思って…。
スカーミ: 私も確かに似ているなぁとは思ってたのよね。でも…、本当にここでお別れなんですか…?
織姫: ええ…、神様との約束は必ず守らないといけないのでね。
マイラ: (時計を見て)そろそろ0:00になりますね…。
織姫: 最後にスカーミさん、貴方にこれを差し上げます。(スカーミに光っている勾玉をあげる)
スカーミ: こ…これは…?
織姫: (スカーミの耳元で小声で喋る)この勾玉を握りながら、好きな人に話しかけて見てください。そしたらなにかが起きます。
彦星&マイラ: ……?
音: ゴーン、ゴーン。(0:00の鐘がなる音)
織姫&彦星: (空へ飛び立つ)また何年か後に会いましょう!(手を振る)
マイラ&スカーミ: はい!いつか絶対に!(手を振る)
織姫: (空へ飛び立ちながら)(心の中: 貴方達の恋が実りますように…。)
(織姫と彦星は、空へ姿を消した)
スカーミ: (織姫から貰った勾玉を握りながら)すごくいい思い出が作れたわね。マイラ!
マイラ: そうですね!(スカーミが握っている勾玉を見て)そういえばスカーミさん、その勾玉は何ですか?
スカーミ: ん?これ?(勾玉を見せて)秘密!
マイラ: ひ…秘密か…。(少しガッカリする)
スカーミ: でも、いつか教えてあげる!(笑顔で言う)
マイラ: (笑顔で)楽しみにしてます!
スカーミ: 私達も…、織姫と彦星みたいになってみたいわね!
マイラ: はい、いつかなれる時が来るでしょう。
スカーミ: そうね!
マイラ&スカーミ: (お互いに顔を見ながら笑顔で喋る)
次回 第7話 「マイラの過去」
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