第5話 覗き見
「金龍勇者の日常」
第5話 「覗き見」
(マイラ達のほうでは…)
スリマ: じゃあ私とヌヒメは自分達の部屋に戻るからいい子にしててね!(手を振りながら立ち去る)
ヌヒメ: じゃあまた明日会いましょうね!(手を振りながら立ち去る)
ブルーファ: 俺を子供扱いすんじゃねぇ!
キサミ: まだ子供だよね?
ブルーファ: コウモリ族は年齢など関係ねぇんだよ!!
アキセ: ねぇねぇ、誰か一緒にお風呂覗き見しようよ!!
ブルーファ: 俺は女の体なんか全く興味ねぇ!(即答)
アキセ: ええ〜…、じゃあキサミは?
キサミ: 僕も別に見たいわけではないですし…。
アキセ: ええ…、なんで?じゃあマイラは?
マイラ: 僕も別に見たいわけではないので…。行ったらやばい予感しかしません。
アキセ: やばい予感?大丈夫だってば〜!じゃあヌシレスは?
彦星: 僕も遠慮しておきます。
アキセ: みんなつまんねぇな〜…。じゃあソニアは?
ソニア: 行こっか!(即答)
アキセ: おぉ〜!じゃあ風呂場まで案内してもらうぞ!
ソニア: はいはーい!(廊下に出て歩き出す)
アキセ: バレなければ大丈夫だよな!(ソニアの後ろを歩いていく)
ブルーファ&キサミ&マイラ: え…?
(アキセ達のほうでは…)
ソニア: (空中に浮きながら進む)
アキセ: (歩きながら)なぁなぁ、なんでいつもは歩いているのに今は浮きながら進むんだ?
ソニア: 歩くのがだるいからかな!(即答)
アキセ: いいなぁ〜。俺は飛べないから歩かないといけないんだよな。
ソニア: へぇ〜、そうなんだ!それじゃあバイバイ!
アキセ: ???
(床に穴が開いてアキセが穴に落ちる)
アキセ: なんで城に落とし穴があるの!?(どんどん下に落ちていく)
ソニア: この城はね、人が風呂に入ってる時は危険なトラップがたくさんあるんだよー!
アキセ: はぁ!?そんなの聞いてねぇよ!!
ソニア: それじゃあ僕は視聴者さんだけにトラップの攻略法教えるからバイバーイ!(アキセから立ち去る)
アキセ: 俺にも教えろ〜!(穴の下に落ちていく)
(ソニアのほうでは…)
ソニア: よし、楽しいゲームのスタートだ〜!(床を足で踏む)
(ソニアの右側に小刀が飛んでくる)
ソニア: (余裕で小刀を避ける)まずは右側からで…。
(ソニアの下から矢が飛んでくる)
ソニア: (余裕で矢を避ける)そして下に飛んできて…。
(ソニアの後ろから大きな石が飛んでくる)
ソニア: (すぐにしゃがんで大きな石を避ける)大きな石を避けたら「トラップパート1」はクリアだ!
(ソニアがどんどん廊下を進んでいく)
ソニア: (急に立ち止まり、床を踏む)そして「トラップパート2」のスタート!
(ソニアの前から5つの火の玉が飛んでくる)
ソニア: (火の玉を全部跳ね返す)まずは5つ飛んできて…。
(ソニアの前から猛スピードで8つの火の玉が飛んでくる)
ソニア: (8つの火の玉を避ける)次は8つの火の玉が飛んできて〜!
(ソニアの後ろから巨大な火の玉が飛んでくる)
ソニア: (一瞬で巨大な火の玉をバラバラにする)
(バラバラになった火の玉がソニアに向かって飛んでくる)
ソニア: 切ったら小さくなって跳ね返ってくるよ!(バラバラになった火の玉を全部避ける)
(ソニアの下から猛スピード出火の玉が飛んでくる)
ソニア: (余裕で火の玉を避ける)これを避けたら「トラップパート2」クリア!
(ソニアは廊下を進んでいく)
ソニア: (急に立ち止まり、頭で天井に激突する)これで「トラップパート3」がスタート!
(ソニアの前に100本の緑色の光線がバラバラな方向に照らし、奥のほうにボタンが現れる)
ソニア: この緑の光線を当たらずに避けながらあのボタンをタップするよ!すごく単純なトラップ…。
(ソニアは慎重に緑色の光線を避けて奥にあるボタンをタップする)
ソニア: これで「トラップパート3」がクリア!意外と簡単だった!
(ソニアはどんどん廊下を進んでいき、トラップパート10まで進む)
(無数の緑色の光線がある状態でソニアから連続で下から小刀が飛んできたり、前から猛スピードで火の玉が飛んできたり、横から矢が飛んできたり、後ろから巨大な岩が飛んできたりするが全部ソニアが避ける)
ソニア: あとは…(下から飛んできた矢を避ける)そして上から…(上から落ちてきた火の玉を避ける)そして左側から…(左側から飛んできた小刀を避ける)そして後ろからは…(後ろから飛んできた巨大な岩と火の玉をバラバラに切る)
(バラバラになった火の玉が猛スピードでソニアに襲いかかってくる)
ソニア: (余裕で火の玉を全部避ける)
(無数の緑色の光線が消える)
ソニア: よし!これで全てのトラップをクリアして目の前に…
(ソニアの目の前に風呂場の入口が見える)
ソニア: これで普通に覗き見できるんだけど僕は別に見ようと思わないから帰るね〜!
(ソニアはマイラ達のほうへ戻った…。)
(数時間後…)
(スカーミ達は風呂の時間が終わり、廊下に出ると…。)
二ーサヤ: なんだこれは!?
(廊下の周りに焦げた壁や岩の破片や小刀、矢などがたくさん周りの壁に刺さっていた)
織姫: これがトラップ…?
スカーミ: もしかして「トラップパート10」までクリアさせられた…?
織姫: でも「トラップパート11」の風呂場の入口に入った瞬間に入口が閉まって天井の壁が落ちてくるトラップは誰も引っかかっていませんね。(風呂場の入口の天井を見る)
二ーサヤ: じゃあなんでそこまで来る必要があるんだ?
スカーミ: このトラップを突破できそうな人って…。
二ーサヤ: マイラぐらいしかいなさそうだけど…。
スカーミ: でもマイラは覗き見はしなさそうだけど…。
織姫: 一応私達の様子を見に来て「迷惑かもしれない」と気付いてパート10のところでもう帰ったかですね…。
二ーサヤ: 確かにそれも有り得るけど…。
スカーミ: 私はマイラがここまで来たとは信じなくないわ!
織姫: とりあえずみんなのところに戻って犯人探しをしましょうか。
二ーサヤ: はぁ…。犯人なんかパート11で押しつぶれて死ねば良かったのに…。
織姫&スカーミ: 二ーサヤ、人殺しは良くないよ?
(スカーミ達がみんなの場所に戻っている途中で大きな穴を見つける)
スカーミ: あれ?「トラップパート0」に引っかかっている人がいる…。(穴の下をのぞく)
アキセ: (穴の下にいて、上を見あげて)あっ!スカーミちゃん!俺を助けてくれ!
スカーミ: 助ける前に事情を話してもらいましょうか?
アキセ: じ…事情?
織姫: アキセさんは「トラップパート0」で引っかかっているのに「トラップパート10」をクリアしたのは誰なんですか?
アキセ: はぁ!?ここのトラップ、パート10まであるのか!?
二ーサヤ: 本当は11だけどな。
アキセ: 11!?そんなにトラップいらねぇよ!
スカーミ: そのくらいないと簡単に覗き見されちゃうからね〜。
アキセ: 覗き見されるの嫌?
スカーミ: 嫌に決まってるでしょ!
アキセ: ええ〜、そうなの〜?
織姫: 聞きたいことがあるんたけど、アキセさんの他に誰かいましたか?
アキセ: あ〜、ソニアと一緒に来たよ。
二ーサヤ: あ〜、あのチビ…。
スカーミ: ソニア!?ソニアがパート10までクリアできるとは思わないけど…。
アキセ: なんかあいつここに落とし穴があること知ってたみたいだぜ。
スカーミ: えっ?知ってた…?
織姫: トラップ教えた?
スカーミ: いえ、トラップを知ってるのは私だけよ。
二ーサヤ: えっ?じゃああいつ自力で?
スカーミ: ソニアってそんなに強かったっけ…?
(廊下にマイラ達が来る)
マイラ(女化): なんか騒がしいけどどうしたの?
スカーミ: ねぇねぇマイラ、風呂場に向かったのはアキセとソニアだけ?
マイラ(女化): えっ?風呂場見に行ったの?(分かっていない様子)
キサミ: アキセとソニアが廊下に出た後に女になったので覚えてないと思います。
スカーミ: そ…そうなの?
ソニア: 風呂場見に行ったのは僕とアキセだけだよ!(素直に答える)
織姫: じゃあソニアくんが「トラップパート10」までクリアしたの?
ソニア: うん!すごく簡単だったからもうちょっと難しいものにしたほうがいいよ?
スカーミ: そんなに簡単だった?
ソニア: うん!だって僕無傷だもん!
二ーサヤ: 無傷ってすごいな…。
スカーミ: でも風呂場には来てないの?
ソニア: うん!別に見ようとは思わないし…。僕はただ視聴者さんにトラップ教えたかっただけだよ!
スカーミ: (驚きながら)教えないで!!
ソニア: えーダメ?
スカーミ: またトラップを変えないといけないじゃない…。
ソニア: あっ…、ごめん…。(少しずつ後ずさりする)
スカーミ: 見なかったのはいいけど教えるのはダメなのよ!(ソニアを追いかける)
ソニア: わぁ〜!?ごめんなさい!!(スカーミから逃げる)
音: ドタドタ!!(ソニア&スカーミが走りながら2階に登っていく)
彦星: (苦笑いしながら)た…楽しそうですね…。
織姫: ええ…。私も弟が欲しいわ!
二ーサヤ: マイラ、赤いキノコ。(マイラに赤いキノコを渡す)
マイラ(女化): えー?また食べないといけないの?食べたら意識がなくなるのに…。
二ーサヤ: とりあえず食べろ。
マイラ(女化): はーい。(しぶしぶ赤いキノコを食べる)
(マイラが男に戻る)
マイラ: (天井を見て)なんか上が騒がしいけどどうかしたんですか?
織姫: まぁ、男に戻ったわ!
次回 第6話 「お別れ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます