アニメ【小市民】シリーズを最後まで視聴して、気になったこと

椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞

冬期限定ボンボンショコラ事件 考察

 小市民シリーズが完結した。


 全体的な感想としては、


「青春グラフィティの形をした、イヤミス」

 

 という印象が強かった。


 日常の謎を取り上げている割に、刑事事件関連はどれもかなり殺意高め。


 しかも、動機が単純で、人間心理の底にあるようなヘドロを見ているようだった。


「氷菓」がネタ的に「いかにも作中の人物が考えつきそう」な謎やトリックだったのに対し、「小市民」は結構犯罪心理にリアリティがあった感じ。

 

 あと、主人公たちの会話が、7割方理解できない。

 なんというか、全体的に

「どういう意図がある発言なのか、汲み取りづらい」

 のだ。

「言葉のまま受け取っていいの?」

 と、毎回考えさせられてしまう。


 また、ラストの犯罪において、オレはどうも引っかかる要素があった。


 ここから先は、最終話ネタバレになるのでご注意を




















 中学時代のひき逃げ事件を二人が解けなかったのは、「二人は免許がないから」。

 コンビニ店員が車に乗っていたことまで、分析できなかったのだろう。



 それはいい。


 問題は、最終回にでてきた犯人の「本当の動機」だ。


「中学時代に、小鳩がひき逃げ事件を追いかけてしまったことで、被害者は家族間がこじれてしまう」


「犯人の動機は、離婚して弟との仲を引き裂かれた腹いせ」


 なんだけど。


 どう思った?


 不自然に感じなかった?




 家族にきょうだいを持っているなら、だいたい不思議に思うはず。


 そもそもさ、


「きょうだいの仲が引き裂かれたくらい」


 で、「強い殺意」なんて湧くだろうか?

 しかも、犯人の小鳩に対するヘイトは、かなり強かった。




 そこで、オレは思ってしまったのだ。





「ああ、犯人とひき逃げの被害者は、男女の関係だったんだな」と。


 

 オレの推測は、こうだ。


「日坂姉と日坂弟は、親に内緒でイチャコラっていた」


「それを目撃されて両親激おこ、夫婦仲険悪に」


「弟、彼女作ったが、本命は姉。証拠は姉からもらったお守り」


「話し合いをしようとしたら、弟ひき逃げ被害」


「小鳩が蒸し返して、より家族に亀裂」


 姉「小鳩殺したる!」←今ここ



 こんな推理をしてみた。


 これくらい事件に背景がないと、小鳩に殺意が湧くとは思えない。




 こういう背景が見えてくるのも、このシリーズの面白いところ。



 なお、

「公式は否定してまっせ」

 という情報があれば、この説は取り下げるので。

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