第7話
その日の夜6時。夕食のためリビングへ行くと、カレーのいい匂いがした。
「お姉ちゃん! 虹凪がご飯盛るから、サラダやって!」
先にリビングにいた虹凪が、てきぱきとお母さんのお手伝いをしていた。
「わかった」
私は食器棚から小さめの皿を四枚取り出し、ボールに入ったマカロニサラダを盛り付けていく。
「二人ともありがとうね」
お母さんが、コンソメスープを温めながら言う。
6時30分。お父さんが帰ってきて、それぞれの場所へ座った。
食事中、虹凪が学校での出来事を楽しそうに話す。それにお母さんが相づちを打ち、私は静かに聞いている。お父さんはテレビを見ながら、カレーをつまみにビールを飲んでいる。いつもと変わらぬ望月家だ。
「ごちそうさま」
私は、食べ終わった食器を流しへ持っていく。
「お風呂の時声かけるね」
お母さんから言われ、頷いてリビングを出た。
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