ペリエと世界地図
「それじゃー、各々見つけたらこの中央の机に持ってくるってことで」
「「了解」」
5人はそれぞれ目的の本を探すのであった
「俺は地理だから、、、結構奥だな」
夜桜は世界地図を得るために図書館の奥に向かう
そして同時に
(どこかに隠し扉とかないか?禁書とか欲しんだけど)
図書館の禁書探しを始める
「禁書探し?」
だが突如後ろから声を掛けられた
「ぎゃ!!」
「ふふ、驚き過ぎよ」
ペリエは笑いながらそう言う
「驚かせないでくださいよ、、、そっか、俺達のスキルも知ってるのか」
(めんどくさいのが来たな、、、鑑定も隠すべきだったか?)
「部屋の盗聴にもどうせ気が付いてるんでしょ?」
「、、、」
「別に、話したりしないわよ、、、ちょっと私の話になるけど極東にヤマトって言う国があってね。大昔、封印されていた邪神を討伐するために初めて異世界召喚が行われたの。その召喚された1人の勇者は仲間を集めて最後は邪神を討伐した。そしてその後仲間と共に邪神が眠っていた地に国を建てた。ヤマトって国を、そして子孫も残して幸せに暮らした、、、っていうのが正史なんだけど本当は勇者様は帰りたかったそうなのよ」
「っ!」
「そんな話を知ってる身としては異世界召喚に私は反対なのよ、、、だから別に告げ口なんてしないわ。安心していいわよ」
そう言ってペリエは笑みを浮かべた
「ありがとうございます」
夜桜はその笑顔を見て自身も笑みを浮かべた
ただし夜桜ははアレがある
(内心は何考えてるんだ?)
読心である
(悪いが俺はひねくれてるんでね、、、確認させてもらうぞ?)
そしてペリエの心を読んだ すると
{こうでも言っておけば私だけにはいろいろ話してくれるだろ?てめぇらなんてアイリス様と神セラフの道具だよ。いくら死のうが苦しもうが知ったこっちゃねぇ。忌まわしい魔族を殺してくれればいいんだよ}
醜悪な考えを読み取ることが出来た
(うわぁ、、、清々しいほどのクズだな。まぁ、、、利用は出来そうだな)
夜桜は一切表情を変えずにそう考えると
(鑑定)
そのままペリエの能力を見る
ペリエ・エーテル
・魔法
炎
水
氷
風
土
・スキル
*
→魔法演算超加速・魔法超強化・魔力消費超減少・魔法超耐性・魔法射程超強化・魔法超察知・魔法解析
*思考加速Ⅴ
*異常耐性Ⅲ
「、、、」
(いや、やばすぎんだろ?!なんだよ究極って?!てかとんでもない魔力持ってるじゃねぇかよ!!当分猫被ってよ)
ペリエのヤバさに夜桜は内心ドン引きしていた
「地図探しに行きますね」
「一緒に行くわよ、、、元々、夜桜君のことが気になっていたことも付いてきた理由だけどもう1つ、、、異世界人にとってこの世界の地理はちょっとね」
「ん?なるほど?」
(なんだ?)
夜桜は不思議そうにしながら世界地図を探しに行くのであった
「これよ」
ペリエが本棚から世界地図を取り出し夜桜に手渡した
「ありがとうございます、、、さてさて」
夜桜は机に持っていく前に自身で中身を見る
そして
「なっ?!」
驚愕した
何故ならば
「驚いたでしょ?元の世界とほとんど同じだから」
この世界の地図が元の世界、、、つまり地球と同じであったからだ
「こ、これは驚きますね」
「でしょ?この国はセラフィム神聖国でここね」
ペリエは地図の一部分を指さした
その場所は地球で言う
「ヨ、ヨーロッパ」
ヨーロッパであった
「私は他の子達を見てるからゆっくり読んでみて。地図と一緒に国の簡単な説明があるから面白いと思うわ」
そう言ってペリエは去って行った
「、、、さて読むか」
そして夜桜は世界地図を読み解いていた
「よし、纏めるとこういうことか」
ヨーロッパ:セラフィム神聖国
神セラフを信仰する国家であり教皇が王として統治している。首都はドイツの部分にあるセラフ
魔族領を除くほぼすべての国で信仰されているセラフ教の総本山ということもあり人族領で最大の人口と武力を誇る国である
アフリカ北:ジークフリート獣王国
獣人が多く暮らす王政国家。首都はナイジェリアにあるガイア。獣人が暮らしているということもあり血気盛んな国で戦闘力は高いがアフリカ南の王国の領域外による侵攻やら平定やらで忙しいためその牙が他に向くことは少ない
アフリカ南:獣人の国の集まり
数十の部族の国があり日夜戦争している
間違っても行くべきではない
南アメリカ州:ユグドラシル連邦
13つのエルフの里と中央の里であるユグドラシルによって形成される連邦国家でありユグドラシルに住むエルフの女王が連邦の代表である。首都であるユグドラシルはブラジルにある。エルフや妖精が住まう国で種族の性質上魔法に秀でた存在が多い
北アメリカ州:アルトリア帝国
初代皇帝アルトリアキ・ャメロットが邪蛇を撃ち滅ぼしたのちに建国した帝国。王都はアメリカのロサンゼルス。奴隷が認められておりセラフとは険悪な仲である。獣王国と連邦の仲裁があってギリギリ戦争は起きていない
中東:エーデルワイス王国
古代より神聖国と盟友のような関係の国。首都はイラン。種族の坩堝といった国で様々な種族が居る。
東・東南アジア:四神の国
青龍・朱雀・白虎・玄武・麒麟の5つの神を信仰する国であるが国名が無く、広大な土地を5つの神の庇護領域として分割し各々の神を祭る巫女の家系が統治している。
青龍が東中国・韓国・北朝鮮、朱雀が東南アジア、白虎が西中国、玄武がモンゴル、キリンが中央中国を管轄している
日本:ヤマト皇国
初代勇者が仲間と共に邪神を討伐した後に仲間と共に邪神が眠っていた地に立てた国。首都は東京。人口こそ少ないが異世界人とその仲間の血を継いでいるとんでもなく強い人間がいることやそもそも一般兵の練度も高いため魔族領に近いながらも攻め込まれることは少ない
グリーンランド:アナスタシア共和国
極寒の国であり鎖国状態の国。情報は殆どないが初代勇者が関わりを持っていたらしい
ロシア:魔族領
魔王が支配する国で今は13代目。首都は大陸のロシアの最北端。10人程度の幹部と4人の四天王が魔王の補佐としている。世界を支配することが目的
「大国はこれぐらいだな、、、小国がちらほらあるがそこは今は覚えなくていいだろう」
(逃げるなら地続きのエーデルワイス王国かジークフリート獣王国だな。魔族領はヤバそうだしやめとこ。ヤマト皇国が最終的に一番良さそうだけど、、、バレそうだしな。となるとセラフと盟友と言えるエーデルワイスも怖いし、、、なんか武力で暮らしていけそうなジークフリート獣王国だな)
夜桜は逃走プランを考えるのであった
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