自分たちの拠点

「こちらがお二人の部屋です。201と覚えてください」


先ほどトイレに案内してくれた騎士の1人が同じく夜桜と有川の部屋に案内してくれた


「、、、大きいな」


「だな」


部屋は一目見ただけで2人で暮らすなら十分すぎる部屋だと分かる


「部屋の中にこの建物の説明が書かれたメモがございますが分からなかったら建物内を歩いてる人間に聞いてください」


「「はい」」


「では失礼いたします」


そして騎士は去っていた


「、、、さてどうする?」


「まぁ、メモ見てみよう」


「だな」


有川は部屋の中に入っていた


「、、、」


(鑑定)


そして夜桜は部屋全体に鑑定を使った


「、、、」


そして夜桜も部屋の奥へ進んで行った


「夜桜これがメモだろ?」


先に入っていた有川が説明のメモを見つける


「どれどれ~?」


夜桜はメモを見ようと有川に近づくと


「有川、、、この部屋盗聴されてる」


そう小声でつぶやいた


「マジ?」


「ああ。壁にそういう魔法がある。今みたいに小声でしゃべれば問題無いけど気を付けろ、、、十川に伝えらるか?部屋で洗脳のことをしゃべればバレる」


「了解、、、やっておくから先にメモ見ておきな」


「助かる」


(さて、、、メモを見ますか)


夜桜はメモを手に取り内容を読む


(この建物は5階建てで1階2階は共用スペースで3階から5階は居住スペースと。俺達は今4階にいると。最初の部屋は2階の講堂ってところか、、、2階には他に食堂と共用スペース、、、風呂もあるのか。こういう世界ってお風呂ないと思っていたがこれは助かるな)


夜桜は内容を見ていく


(1階は、、、教室?あー、なるほど、俺達に知識を叩き込むってことか。まぁ、面白そうだな、、、)


「図書館があるのか」


「いいね~」


夜桜の呟きに有川が反応した


「あ、外に修練場があるらしい。剣とか学べそうだしいつか行ってみるか?」


「おっ!いいね、、、ひとまず図書館に行くか?」


「お前もメモ読めよ」


「後ろから見てたよ、、、行こうぜ」


「抜け目のないところで」


そうして2人は外出の準備を行った


「女子3人組にも図書館に来るように伝えた」


その間に有川が小声で夜桜にそう伝えた


「了解、、、廊下にあったトイレには盗聴が無かったから図書館も大丈夫だとは思う」


「オッケー、、、さぁ行くか」


そうして2人は部屋を出て図書館に向かうのであった






「にしても広いよなぁ」


夜桜は廊下を歩きながらそう呟く


「ああ、、、そもそもここがどこなのかをまずは調べないとだな」


「にしても俺達、、、異世界転移したって言うのに心は凪のように穏やかだよな」


「オタクがこういう時強いというのは本当だったんだな、、、てか、母さんたちどうしてるんだろ?」


ふと有川がそう呟いた


「こういう時は神隠しバージョンか記憶喪失バージョンがあるからなぁ、、、どうなんだか」


「ちょっと時間をくれれば俺がどうにかするよ」


「心強いな」


「そっちこそ、、、心が読めるのは心強すぎるよ」


夜桜の言葉に有川はそう返した


「お互い頑張ろう、、、何、俺達だけじゃない。十川に彩音、立花立っているんだ。心強いなんてもんじゃない。無敵だよ」


「だな、、、仮に5人でパーティーを組むとしたらどういう役割になるだろうな?」


「まぁ、、、俺は弓矢で遠距離から。空間門で意識外から攻撃できるのは強いからな」


「俺は、近接かな。心が読めれば動きも読めるし、鑑定とか透視で相手の弱点を付けるだろうし」


「十川も武具創造だからな、、、待てよ?あいつ銃作れるんじゃね?」


ふと有川は思いついた


「あ、確かに、、、やべぇな。でもそう言うスキルって自分が理解できる武器しか無理じゃね?」


「あぁー、、、まぁ、元の世界に戻って本とか資料を見せれば行けるでしょ」


「そうだな、、、となると十川は保留として、彩音は、、、もうわかんないな。概念支配って何が出来るんだ?」


「、、、さぁ?」


「保留、、、立花は、あいつはもう近接だろ。武術やってるし」


「身体操作だろ?ゴリマッチョにでもなって戦うんじゃないか?」


「「ははは」」


そう2人が笑っていると


「誰がゴリラだって?」


ガッ ガッ


「「がぁ!!」」


突如2人は後ろからアイアンクローされた


「「ゴリラとは言ってないだろ!!」」


「はぁ、、、何やってるのよ華凛」


後ろから歩いてきた十川がそう言って2人にアイアンクローをする華凛にそう言う


「ノリと勢いよ」


そう言いながら華凛はアイアンクローを解除した


「痛てて、、、頭が潰されるかと思った」


「スイカ割りは浜辺でやる物だぞ?」


夜桜と有川は減らず口を叩きながら頭を摩った


「2人を概念操作すれば馬鹿になる薬でも作れそうだね」


それを見て彩音がそう呟いた


「2人ともこれを」


そして十川は2人に何かを投げた


それは


「刀?!」


「弓矢?!」


刀と弓矢だった


「さっき作ったんだよ。彩音ちゃんと私はひとまず刀。香蓮ちゃんは短刀と太刀とメリケンサックを渡しておいた」


「はぁ、、、仕事が速いねぇ」


「そういえば2人にあのことは話したのか?」


十川がそう聞くと


「洗脳のこと?」


彩音がそう返してきた


「よし」


「他のみんなには言う?」


華凛がそう聞くと


「裏切られたら終わりだからここの5人だけでいいわよ」


十川がそう返した


「了解、、、それじゃー、図書館に行こうか」


「「おー!」」


こうして5人は図書館に向かうのであった






「ここか」


5人の前には重厚な扉があった


「ひとまず探すべきなのは世界地図と歴史と魔法とスキルのことだな」


「俺は世界地図を探すから、有川は歴史、、、女子3人は魔法とスキルを頼む」


夜桜がそう指示を出せば


「「了解」」


他の4人はそう返答した


「さて、、、」


そして夜桜は扉を開けた


ガチャ


「「、、、え?」」


そして5人は驚愕した


「ひ、広すぎるだろ」


図書館の広さにだ


「何十万冊あるんだ?」


「さ、さぁ?」


全員が図書館の広さに驚愕していると


「あら?まさか、、、転移して1時間後に図書館を訪れる子が居るなんて」


図書館の入り口横に座っていティ鳥の女性が驚愕した様子でそう呟いた


「情報が欲しかったものでね、、、貴方が司書さんですか?」


夜桜がそう聞くと


「ええ、、、私の名前はペリエ・エーテル。この図書館の司書兼あなた達勇者の魔法と座学の指導役よ」


女性はそう名乗った


「そちらは名乗らなくて大丈夫よ?すでにアイリス様から全員分の顔写真と名前を教えられてるから」


「そうですか、、、えっと?本は好きに読んでも?」


「ええ、もちろん。本の場所は案内板があるからわかると思うけど分からなかったら読んで頂戴」


「「はい!」」


そうして5人はそれぞれ本を探すのであった

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