暗躍
ガチャン
夜桜と有川はトイレに入ったすべて個室だった
「「、、、」」
サッ
2人はお互いの個室を隔てる壁に近づく
「俺のスキルで騎士の動きや聞こえてないかは確認できる」
「最高だ」
「有川にどうにか情報を伝えられる手段持ってたりしない?」
「跳んだ意味はあったよ、、、ゲート」
有川はそう呟くと
「十川、壁に小さなどこでもドアを作った。声聞こえるか?」
そう言った
「っ!聞こえる。早速魔法を?」
「スキルだ、、、、ステータスオープンって言えば見えるはずだ」
「了解」
「先に俺の魔法とスキルを話す。俺の魔法は風。スキルは異界の門で左に特異って書
かれてた。そしてその効果は空間跳躍門生成・世界跳躍門生成の2つだ。あと別に望
遠と透視のスキルがあった」
有川は先に自身のステータスを話した
「「っ!?そ、それって!」」
「ああ、、、恐らく戻れる。跳んだ影響だろうな。うまくいけば、、、」
「凄い!あ、私の魔法とスキルだけど魔法は土でスキルは武具創造で特異って書かれ
てる効果は多分そのままだと思う」
続いて十川が自身のステータスを提示した
「、、、俺のは、魔法が炎でスキルは神眼で同じく隣に特異って書かれてる。効果は鑑定・読心・望遠・暗視・透視だ。」
そして夜桜は闇魔法の適性を隠した
「「多いな!」」
「ああ」
(闇魔法の適性は本当にやばいっぽい。いくらこいつらでも巻き込みたいくない)
「さて、、、俺があの時にトイレに行こうとしたのは読心でアイリスさんがあの後全員
のステータスを手に入れるために何かアーティファクトを使う気だったようでな、、、
やばいスキルを持ってた場合はその対策を。どう考えても有川の世界跳躍門生成はやばい」
夜桜は秘密を隠したままそう切り出す
「ああ、絶対問題になる。これは絶対に秘密だ。俺達と彩音と立花だけしか知らなくていい。あと、明の読心もヤバい。いや正確にはバラさないでおきたい。あっちの考えを掴めるのはデカい」
そうして方針を3人は決めていく
「で?どうやって隠すんだ?」
有川がそう言うと
「アイリスさんがやろうとしてた確認方法は特殊な水晶に力を送って判断するっていう方法を使うみたい」
夜桜はそう返した
「、、、隠せるの?」
「ぶっつけ本番だな」
「まぁ、アイリス様なら悪いようにはしないでしょ」
十川がそう言うと
「あの人、スキルで俺達に軽めの洗脳しかけてるから深く信用するのは危険だぞ。あの人は多少の犠牲を割り切れる」
有川がそう伝えた
「え?そうなの?」
「ああ、、、悪人ってわけじゃないがちょっとな。それでどうやって隠す?」
有川が夜桜に聞くと
「水晶に力を送って判断するっていう方法なら込める力を意図的になんかこう操作す
ればいけんじゃね?」
夜桜はビッチのあそこ並みにガバガバな意見を出した
「「、、、悪くないな」」
しかし有川と十川も同じく頭がガバガバなのでそれに了承した
「了解、、、さて、そろそろ帰るか」
「だな」
「はーい」
ガチャ
「すっげー!」
「3つも魔法の適正あるのかよ!」
夜桜たち3人が元の部屋に戻るとクラスメートが騒いでいた
「あ、おかえり」
「おかえり」
そして帰って来た3人に立花と彩音が話しかけてきた
(さて、分かってるけど)
「これは何の騒ぎだ?」
エレボスはそう立花に聞く
「なんか私達のステータスを見たいんだって、、、マジで異世界ね」
「私達はもうやったよ」
「どうだったの?」
そう十川が聞くと
「私はこれ、ステータスオープン」
まず彩音が見せて来た
白馬園彩音
・魔法
氷
雷
・スキル
*概念術師{特異}
→概念付与・概念感知・概念術式
*毒耐性Ⅰ
「なんかやばそうだな」
「難しそうだけど絶対ヤバいってわかる」
「だねぇ、、、凄そう」
三人は概念という難しそうだが絶対ヤバそうなスキルに可能性を強く感じた
「次は私ね!ステータスオープン!」
続いて立花が見せた
立花香蓮
・魔法
火
電気
・スキル
*色欲{特異}
→感度操作・身体操作・魅了・生命操作・魂操作
*凶戦士の女帝
→覇気・狂気・殺気
*毒耐性Ⅱ
「「す、すげぇ(ごい)」」
それを見た3人は驚愕した
(特異スキルっていうやばそうな物+なんかやばそうなスキル持ってる)
(色欲)
(流石は学園の真の問題児)
「てか毒耐性って、、、これタバコだろ」
夜桜の言葉に
「「あー」」
有川と十川は納得した
「でしょうね、、、私の方が彩音よりも喫煙量多かっただろうから、、、それより後は2人だけだから早くやってきな」
そして立花が3人にそう進めた
「そうだな」
「お三方、お体は大丈夫ですか?」
3人がアイリスの前に辿り着くとアイリスがそう声をかけて来た
「はい。この水晶に手をのせて力を込めればいいんですよね?」
十川はそう聞きながら水晶に手を乗せた
「はぁ!」
そして
「、、、なるほど、強いですね。攻守に秀でた能力のようです。こんな感じですよ」
アイリスは十川のステータスを見てそう呟き十川に見せた
「魔法適正は土でスキルは武具創造、、、この特異って言うのは?」
「あー、これはユニークスキルと言って特に強いスキルのことを言います。そのうち詳しく説明しますね、、、ではお次はどちらが?」
「俺から行こう」
有川は水晶に手を置いた
「、、、はぁ!」
そして
「空間系能力、、、すごい」
アイリスはそう言葉を漏らした
「、、、」
有川は水晶に写ったステータスを見ると振り向き
パチッ
夜桜にアイサインを送った
「っ!」
(成功したのか、、、オッケー!)
それはステータスの隠匿が成功したということだ
「おいおい、、、これで俺は雑魚ステータスだったら笑えないんだけどな」
そして夜桜はそう言いながら水晶に手を置いた
「やって大丈夫ですか?」
「ええ、どうぞ」
「では、、、」
(力を籠める上で読心と闇魔法の力は込めないイメージで)
「はぁ!」
そして力を込めれば
「、、、鑑定・望遠・暗視・透視。素晴らしいですね。魔法適正は炎」
ねらい通りの結果が出た
「随分と使い勝手のいいスキルだな、、、狙撃手にでもなろうかな」
「いいですね、、、さて!みなさん!これで全員分のステータスのチェックが終わった
のでひとまず皆さんお疲れでしょうから今からお部屋にご案内します。全員個室にで
きますが、一緒の部屋にすることも可能ですが」
アイリスがそう言えば周囲に居た騎士や修道服を着た人間が部屋に案内しようとする
「有川、俺達は一緒に居ようぜ」
「ああ」
夜桜と有川は同室にする気だ
「私と立花ちゃんと彩音ちゃんも同じ部屋で良いよね」
「「うん!」」
女子3人組も同じく同室のようだ
こうして夜桜とそのクラスメート35人は召喚の間から出るのであった
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