第14話 見えて来た真実?
翔太と悠馬は別々の高校に通っていたが、高校生の時に東京都江東区にある塾で知り合い、大学は同じ慶応に進んだ。悠馬は不幸に見舞われすぐさま愛知県に移ったので離れ離れになっていたが、2人はまたもや同じ慶應義塾大学へ進学した。
進学して早々にストリートダンスサークルで知り合った、同じクラスの優衣と親しくなり交際がスタートしたが、何ということだ。大親友の翔太と優衣は高校生の頃から交際していたというのだ。
そこで…優衣に聞いた。
「俺と翔太が大親友だという事を知っていて何で両方と交際するんだよ?」
「私は翔太とは交際しているというより大勢いる友達の1人よ」
そこで…翔太に優衣の気持ちを伝えた。
「あのさ……優衣は確かに高校生の頃から翔太と友達関係だけど、大勢いる友達の1人だって言っていたよ」
そう翔太に伝えたのだが、翔太は優衣の気持ちを聞いて一瞬驚いた表情を浮かべたが、次の瞬間怒りに震えた何とも言えない表情に変わって行った。
俺は高校の同級生の優衣とは友達としてグループ交際していたのだが、4人で海に出掛けたりカラオケに行ったり、そして……そんなある日優衣から電話を貰ったんだ。
「ねえ私……実は…瑠生のことが好きなの。だけど……瑠生の気持ちが全く掴めないの」
俺は正直ショックだったさ。瑠生とは4人グループのもう1人の男子でサッカー部のエースさ。そして…女子の憧れの的だった奴さ。優衣は俺の気持ちも考えずに無我夢中で話したんだ。
「ねえお願い!瑠生にそれとなく聞いてくれない。優衣の事どう思っているって?」
そう言われた俺はショックで言葉が出なかったが、後日仕方なく瑠生に聞いたんだ。
「オイ!お前優衣の事どう思っている?」
そう聞いたらアイツ意外なこと言ったんだ。誰が見ても華やかな優衣の方を瑠生なら選ぶだろうと思ったが、その返事は意外なものだった。
「俺は優衣より控えめな茜が好きなんだ」
そう瑠生は言ったよ。俺はシメタ!そう思ったさ。そこで…優衣に事実を話した。
「瑠生は茜が好きだって……残念だけど……諦めた方がいいよ!」
ショックで優衣は泣いたさ。そこを慰めたのが俺だった。こうして…俺は時々学校の帰り一緒に優衣と帰ることが出来たのさ。それは優衣の失恋話を慰める時間だった。
俺は優衣が俺との時間を共有してくれるという事は、俺の事を男として嫌いじゃない。いや……もっと言うなら一緒に時間を共有したいのだと、そう言う風に自分に都合の良い考えに変わっていったんだ。いずれは俺だって男として見てくれる日が来るかもしれない。そんな期待を胸に、休日も一緒に行動するようになって行ったさ。結局は失恋の痛手や、悩み事を聞かされて…解決策を俺が考える。そんな関係から俺は優衣といつも一緒で、2人で会うのが当たり前になっていた。
それを俺は勘違いして彼女だと思ってしまったんだ。
そして大学生になり、俺の大親友にして超美形に加え成績優秀にしてスポーツ万能のパーフェクトボーイ、ミスター「洛陽学園高校」と持て囃されていた悠馬と優衣が交際していると聞いてもう終わったと思ったさ。絶対に許せない!💢💢💢あんまりじゃないか!だから俺は顔が広かったから悠馬を好きだっていう女子を誘って3人で出掛けて、悠馬の紅茶に睡眠薬を入れて眠らせ、その女子と悠馬のキス場面を携帯に収めたんだ。それを優衣に見せて引き裂こうとしたんだ。いつだって俺の大切なもの全部奪いやがって許せない!💢💢💢
🌃
悠馬は唯一の大親友翔太から「俺も優衣と付き合っている。優衣は同時に多くの男性と交際する女だ。他にも何人も付き合っているらしい」と聞かされ混乱している。
一方の優衣は翔太から見せられた女子と悠馬のキス場面を見せられ、ショックの余り寝込んでしまった。
「悠馬どういう事よ!💢💢💢私と言うものが有りながら何で……?何で……?」
「違うんだよ誤解!誤解だよ!それより……お前いろんな男と付き合っているらしいじゃないか?それこそ大変な話だ💢💢💢尻軽女!」
「そのキス写真こそ許せないわ!💢💢💢浮気者!」
「違う違うってば!」
「何が違うのよ!もう絶交。さようなら……ゥウウウッ(´;ω;`)ウッ…わあ~~~ん😭わあ~~~ん😭わあ~~~ん😭」
こうして…悠馬と優衣は別れた。
(ふっふっふっふ……しめしめ)翔太はほくそ笑んだ
こうして…悠馬は麻雀、ダンスと浪費癖が激しくなって生活が堕落し、自殺も考えるようになった。
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話は変わるが、ここで𠮷原大樹の事を詳しく説明して置こう。
この大樹は悠馬と翔太3人とつるむ事になる重要人物。
実は…𠮷原大樹は何と、体を切り裂かれ橋の下に突き落とすという残虐極まりない方法で、殺害された田村陽子さんの経営するタムラハイツに入居していた人物だった。そこに悠馬の大親友翔太が来ていたというのだが……。
どうも……𠮷原大樹と翔太の兄が同級生で3人は東京都江東区の同じマンションに住んでいて近所だった。
何故𠮷原大樹はタムラハイツに入居したのか?
実は…八王子にある中央大学に通い出したので、八王子から自宅まで少し距離もあるので、中央大学にほど近いタムラハイツに入居した。
この3人は事件に関わっていないのだろうか?
事件が益々複雑怪奇な様相を呈して来たので、山々コンビはまたしても田村さんの息子のもとに走った。
あの夜田村陽子さんが猟奇的殺人事件に巻き込まれたので、息子に聞いたところ、新情報を得ることが出来た。
「母の家にはたまに2人の高校生が来ていまして……確か……大沢翔太と言う名前の高校生でした」
そして…もう1人の高校生は「嗚呼……喉まで出かかっているのですが?めっちゃくちゃイケメンでした」と言うのだが、多分ミスター「洛陽学園高校」と持て囃されていた悠馬ではないかと思うのだが、何しに来ていたのか?
ひょっとしたら田村陽子さん事件とも関与が疑われる3人なのだが、あの夜午後9時過ぎに岡崎市の「鳥川ホタルの里 」付近の橋の上にやって来た友里花だったが、そこには2人の男女が、一方は高齢女性を突き落とそうとしている目出し帽の男で、もう一方の高齢女性の方は被害者の田村陽子さんだったが、「夕花の息子信幸の子孫Ⅹを探してくれ!」と言うお告げがあり、その場所に吸い寄せられるようにやって来た友里花だったので、信幸の子孫Ⅹがそこにいたのは確かだ。
これで答えは出た。
田村陽子さんが信幸の子孫Ⅹで、犯人Aが目出し帽の男と考えて間違いなさそうだが……?
それでは…何故大樹のアパートに悠馬と翔太が来ていたのか?普通だったら翔太の兄が同級生だから来るのが普通なのに、何故2歳年下の悠馬と翔太が来ていたのか?
実は…この2人は吸い寄せられるように、このタムラハイツにやって来ていた。悠馬は父が弁護士で毎日がストレスで我慢の限界に達していた。
それもその筈、父は経営している弁護士事務所を悠馬に継いで欲しいと、かねがね思っていた。それには今の成績ではとても無理だと思い、愛のムチで悠馬をこっ酷くこき下ろし、もっと上を目指せと悠馬の成績にいちゃもんを付け、叱咤激励をしていたのだ。
そんな時に翔太の兄の友達大樹が、たまたま翔太の家に行った時に来ていたので、悠馬と翔太に大樹は珍しい話しをしたのだが、想像だにしない面白い話をしてくれた。
それは大家さんの田村陽子さんと女子高生友里花ちゃんの話だった。友里花ちゃんは「夕花の息子信幸の子孫Ⅹを探してくれ!」と言うお告げがあり、田村陽子さんに吸い寄せられるように近付かざるを得なくなったというのだ。
そんな話が本当にあるのだろうかと、2人は興味津々。更にこの話には続きがあった。何とこの話には埋蔵金が絡んでいるというのだ。
そしてよくよく聞いてみると、この埋蔵金は先祖の利信と言う男が、ある男から聞いた話だというのだ。
利信とは信幸と華子の父である。「信幸の子孫Ⅹ」が田村陽子さんで「華子の子孫ℤ」が女子高生友里花ちゃんなので、この2人にお近づきになりたい3人なのだが、未だ埋蔵金は見つかっていないので、大樹と悠馬と翔太はその話に興味津々でこの2人に近付いたのだ。(約20兆円)も有れば働かなくても一生遊んで暮らせる。
悠馬も父に口うるさく言われたくない。お金さえあれば何でもできる。
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こうして…田村陽子さんに近付き、埋蔵金の手がかりを探り出すために3人は作戦を練っていたのだろう。
それでは…翔太の兄は何故その話に乗らなかったのか?
実は…薬剤師国家試験を目指していたので、それどころではなかった。
こうして3人大樹と悠馬と翔太はつるむことになった。
後で分かったのだが、何と言う恐ろしい話だ。そこには40歳ぐらいの中年の男もいたというのだ。その40歳くらいの男だったら犯人Aと同じ年頃と言う事になる。
体を切り裂き縫い付け、橋の下に突き落とすとは、目出し帽の男の異常性が伺える。埋蔵金と快楽両方楽しめるという事なのか?
快楽殺人(かいらくさつじん)とは、殺人自体が快楽で、最初は小動物、例えば猫などを殺すことに刺激を受け、そんな自分に苦悩しつつも一方で猫を殺すだけでは満足できなくなって次には解体を始め、やがては人間の殺人へと移行して、快楽を得る目的で殺人を行うが、それでも…殺人だけでは物足りなくなって、殺人と遺体損壊を行う場合がある。
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