第四章 真実

 玻琉の母だと疑いもしていなかった偽母、恵。そもそもあの女性が恵なのか、恵になりすましていたのかも不明。まだ発砲事件の被害で入院しているため事情聴取はできない。逃走について聞きたいことは山ほどだが、今はそれより大輔の方を優先だ。…そんな思いに反して大輔は何も言ってくれない。もう、あとは恵が目を覚ますのを待つのみとなってしまった。

 そんなことを考えている間に、病院から電話がかかってきた。

『もしもし、立花さんですか?110番するよりも速いので直接お電話させていただきました。西岡玻琉さんが、病院を抜け出して行方不明になったんです…!』

「え⁉︎本当ですか?」

『回診に来たらいなくて、病院中探しても全然見つからなくて…』

「監視カメラは?」

『まだ確認してません』

「とりあえずそちらへ行きます。待っててください」

 実際に病院へ行き、監視カメラの映像を確認してみると、確実に玻琉は病院を抜け出していた。

「今日の十四時六分か…。事情聴取に行ったすぐ後だな」

時計を見ると、現在はちょうど十五時になるところだった。

「まだ県内の可能性が高いな。荷物は?」

「それが…全て持っていってしまっていて」

それが厄介なのだ。もし何も持っていなかったら行動範囲が狭く見つけやすいのに。

「とにかく捜索を開始しよう」

 この行方不明事件はニュースで報道された。早く見つけないと、玻琉の安全も確保できないためだ。

『ただいまニュースが入りました。西岡玻琉さん、十七歳の女子高校生が行方不明になったとのことです。西岡さんは軽傷を負っていて入院しており、今日十四時ごろに病院を抜け出したことが分かっています。また、目撃情報などは未だ一切なく、西岡さんの安否も不明ということで警察が捜索を続けています』

 このニュースは瞬く間に世間に知らされた。病院の管理が悪いと一部の人から叩かれているが、大抵玻琉への心配の声が寄せられた。それでも目撃情報は入らない。玻琉が何者かに誘拐されている可能性も少しながら出てきているため、急いで捜索する警察。

 そんな中、一つの衝撃的な情報が入った。玻琉の話ではない。…碧の話である。

「…!」

家政婦として碧の家に来ている内村さんという人が警察署に直接来たのだ。

「本当ですか⁉︎」

「はい…何日も見てません…」

その場で立花はすぐさま他の警察一同に連絡した。

「角野碧、角野碧が行方不明になった。碧さんは西岡玻琉の幼馴染で、玻琉さんを突き落とした犯人の候補だ。玻琉さんから逃げている可能性が高い」

家政婦の内村さんは、ずっと面倒を見てきたからなのか、どうやら気が気でない様子。

「碧さんが可哀想です…。ずっと、自分の娘のように接してきたんです。心配なんです…。早く保護して帰してあげてください」

それだけ言うと、不安そうに去っていった。

 そして、立花は歩きながらもう一度、無線機で警察一同に連絡した。

「俺も捜索に向かう。今どこが…」

『いえ。大丈夫です。立花警部はずっと西岡さんの事件を追ってきているので、警察署で指示を出してください。あと西岡大輔さんの取り調べも行ってください。何度でも聞いてみたら何か出てくるかもしれません』

「…分かった」

 立花はその言葉に励まされて、何か出てくる気がして取り調べを始めた。

「…西岡大輔さん。発砲事件で二人の女性が撃たれたことは知っていますよね。そして…一人目の方は亡くなられた、ともお伝えしたはずです。それと、直接言ったことはありませんが、あなたならもう分かっているでしょう。亡くなった女性が本当の玻琉さんの母親で、あなたが妻だと言った女性は、嘘だったんです」

男は肩をがっくり落とした。

「なぜ…ですか?なぜ、玻琉さんを騙すようなこと…」

「…」

男は黙秘。ずっと声を聞いていない。

「では、あなたは発砲事件の容疑がかかっていますが、やっていないと言うのならどこで何をしてたんです?」

「…俺はやってない」

「それは何度も聞きました。だからアリバイを聞いてるんですよ」

「やってない。…俺は玻琉を、突き落としたりなんかしていない」

玻琉を突き落としたといえば、大輔が言っているのは一度目の話だろう。二度目の事件は常に牢屋にいたのが確認されている。そもそも大輔は二度目の事件を知っているかも怪しい。

「暑い猛暑日のあの日…。あなたが突き落としたんですよね?」

これは確実だ。科学的にも証明されている。本人も認めていた。なのに急に?

「いや。やっていない。俺は…玻琉を突き落としたりなんかしていないぞ」

「はい?あなた…自分で自首していたのに、突然どうかしたんですか?科学的根拠もありますし、今になってそんなこと…」

「科学的って言ったって、ただの指紋だろ?そんなの、いくらでも付けれるじゃないか。突き落とした拍子に手をついたって、それもただの推測で…。俺は、あの時、自暴自棄になって、諦めた方が楽だと思ったんだよ。でも、やっぱりちゃんと言って誤解を解こうと思ってさ」

あたかも本当のようなことを言う大輔。

「犯人の身長もあなたと同じなんですよ。今更言い訳ですか」

「どこにでもいる身長だろ、そこら辺の泥棒かもしれない」

突飛な発言に困惑していると、

「な?分かったか?突き落としたのも、発砲事件も俺じゃないんだ」

と言い、またその後は黙秘を続けた。

 何か出てくるどころかよく分からなくなってしまった取り調べ。ああ言われると、犯人は違うのかもしれないと思ってしまう。…いや、でも一回分かったことだしな。

 そんなことよりも、今は玻琉と碧の捜索が一番優先だ。せっかく取り調べで何か情報が知れると思ったのに。

 警察一丸となって全力で探しているが、見つからない。何でどこへ行っているのだろう。

 そんな時だった。全然心当たりのない、地方の警察から一本の電話がかかってきた。

『もしもし、こちら、西岡玻琉さんと思われる方を保護しました』

 玻琉はすぐに元の街に戻された。

 発見当時、なぜか立ち入り禁止の道路のど真ん中にしゃがんでいたらしい。そして、ぶるぶる震えながらこう呟いていたそう。

 ──お父さん…。お父さん…。

 地方の交番で保護された時もまだ震えは続いており、タオルをかけられていた。

 また、何より信じがたい事実がもう一つ。…玻琉は、元いた街からなんと五百キロメートルも離れたところにいたのだ。五百キロメートルといえば、大体東京から大阪までの距離である。

 玻琉は、一週間足らずでそんなところまで電車を乗り継いで行っていたのだ。分かっていることは、ありったけのお金でとにかく電車やバスに乗って移動していたことと、時にまけてもらったり徒歩で長距離を歩いたりしてお金を節約していたことのみだ。

 他にはほとんど何も話してくれず、警察内で保護している間はただ一つだけ、

「あの人に会いたい」

と訴えていた。しかし「あの人」が誰かも分からず、特に深く考えずスルーしていたのだ。

 保護して一週間と少し経った頃。「あの人に会いたい」という訴えは、一時の精神不安定で発言していただけかと思われたが、今も同じ望みを訴えている。そろそろ本気で玻琉の話を聞いてみる。

「…あの人に会わせて」

でも言ってくれるのはこれだけ。警察は、よくよく考えた結果、あの人=碧だと考え、玻琉には

「今、探している最中だ」

と言った。すると玻琉は形相を変えて激怒し出した。

「はぁ⁉︎何を言ってるんだか。あの人は今、あなたたちに捕まっているはずですよ⁉︎」

この言葉を聞いた警察たちは訳がわからなくなった。碧は行方不明で捜索中。今捕まっている人といえば…西岡大輔、玻琉の父親だ。

「会いたがっているのはこの男か?」

写真を見せて確認すると、やはり玻琉が会いたいと訴えていた人物は西岡大輔だということが分かった。

 一つ疑問が解明してホッとする反面、また疑問が増えた。

 警察の考えでは、玻琉は碧に突き落とされ、庇っていたものの復讐か何かのために病院を抜け出した。碧はそれを知り、玻琉から逃げて行方不明になった。そして玻琉は保護された今でも碧を探しているのでは?と思っていた。

 それが、玻琉が保護されてから会いたがっていたのは大輔。ということは碧を追いかけていたんじゃないということになる。そうなってくると、仮定全てが崩れてくる。もしや玻琉が病院を抜け出したのは、そもそも突き落とした碧に何かするためではなかったのかもしれない。そして碧が行方不明なのは、また違う理由か、玻琉に何かされると勘違いしたかのどちらかだろう。

 ──玻琉はなぜあんな場所へ?

 そんな疑問も抱えながら、玻琉と大輔を合わせてみることにした。

「こちらです」

目線を逸らす大輔に対して、玻琉は大輔のどこか一点を見つめるばかり。

 二人は一言も話さないまま、面会の終了の時間が来た。

 玻琉はその後、前からお世話になっている病院でまた入院することになった。退院前に行方不明になったということで、何があるか分からないので念のためだ。

 そして誰からも情報を得られず、真相が明らかにならない状態で捜査も行き詰まっていた矢先…。

 ──突如…碧が帰ってきたのだ。自分の足で、警察署に来たのだ。警察は驚いて慌てて保護した。

 そして碧は平然とした態度で、警察が落ち着いて話そうとすると、なんと

「大輔…さんに、会わせてくれませんか?」

と頼まれたのだ。

 碧たちを面会させると、碧は涙を流した。

 ──玻琉が一度目突き落とされてから、しばらく「お父さん」として仲良くしていた大輔は…。…出張に行っていたはずの、碧の父、だったのだ…。

 碧は涙を拭い、警察に聞かれないところで話を始めた。

「私も、お父さん昔から出張しがちだったし、最初は疑ってなかったよ?…だけど、いつもよりもどう考えても帰ってくるの遅いから、私、お父さんを探しに家出したの。それでも見つかんなかった。でもね、その代わりすごいことが分かった。…私の家に来てた家政婦の内村さん。あの人…顔整形した、玻琉のお父さんだよ。これも、家出してた時に病院を巡りに巡ってようやく突き止めたの」

そこでやっと口を開く碧の父。

「え?玻琉ちゃんのお父さんって…亡くなってたんじゃなかったのか?」

その衝撃的な一言に、碧は思わず引っかかる。

「どういうこと?」

しかし時間が足りず、勘違いしていた理由は分からない。

 碧からすれば、玻琉のお父さん・内村さんがなぜ整形して、なぜ家に家政婦として来ていたのかも分からない。そして何より…、玻琉が大輔のことを「お父さん」だと思っていることも知らないので、玻琉はお父さんである内村さんのことをどう思っているのかも謎だろう。

 碧は、これらの問題を解決するために、玻琉の家に忍び込んだ。誰もいない玻琉の家をそーっと歩く。すると、玻琉が入院中に撮った写真が落ちていた。優しく拾う。まだ写真をよく見る前だった。

「⁉︎」

碧は何者かの手によってに眠らせられてしまったのだ…。


 その頃、玻琉の母だと騙していた張本人、恵が退院することになった。恵は逃亡していた間のことや玻琉に嘘をついていたことなどについての事情聴取のため、退院と同時に警察に連れて行かれる。ちょうど警察の目の前で荷物を整えて病室を出ようとしている時。

 ガラガラガラ…。

 玻琉が恵の病室に入って来たのだ。そして、医者と警察も見ている目の前で、こんな発言をした。

「そこにいる女性も、私を一度目に突き落とした犯人も、どちらも私の両親ではありません」

突然の発言を聞いた警察は、詳しく聞くため、一緒に連れて行った。


 「で、詳しく聞かせてください」

「まず、私がお母さんだと思っていたさっきの女性は母じゃなかった、というのは知っていますよね」

玻琉の実母は発砲事件の一人目の被害者で既に亡くなった女性であるということが遺伝子検査から分かっている。先ほどの女性・恵は偽物である。

「それとお父さんのことですけど。私の小さい頃の記憶が正しければ、私のお父さんは事故の怪我で顎の横を縫っているんです。それで…二回目の私を突き落とした人。その人にも同じ傷がありました。でもその日は大輔さん?は捕まってましたよね?…大輔さんは、私の父ではないってことです。そして、私を碧の家で突き落としたのは、以前から言っている通り、お父さん、なんです」

「そう、だな…」

この話を聞いた周りの警察たちは全員驚愕した。警察は、今の今まで大輔が玻琉の父親だと認識していた。さらに、二回目に突き落とした犯人が碧だと予想していたため、本当に玻琉の言う通り、犯人は玻琉の「お父さん」だったとは。

 しかし、大切なのはこの情報を信じるかどうか…。確かに最初から「犯人はお父さん」だと言っていたことも説明がつく。嘘をついているようには見えないし、信じることにしよう。

 ──玻琉と警察がそんな会話をしている間、ずっと監禁されている碧…。

 …碧は暗く狭い場所で、椅子にくくりつけられていた。その手元には、写真。玻琉と大輔と恵の三人が写っている。まだ玻琉が二人を信じていた時に病室で撮った写真だ…。

 そんな碧の隣には──家政婦の内村さん。玻琉のお父さんだ。

 内村さんは、碧が眠ってもなお握っている写真を、手に取ろうと手を伸ばした。

「これは…見たらダメだ」

 すると急に、鍵がガチャガチャッと鳴った。その音にビクッとして、内村さんは碧の写真を取れなかった。

「手を挙げろ!」

 警察が入って来た。警察の目の前には椅子に拘束されて眠っている碧が。銃を内村さんに向けつつ碧の縄をほどく。

「こちら、碧さんを救助しました!」

「武器は持っていないようだな。容疑者確保!」

 警察署で取り調べを行うが、二人は全く何も話してくれない。内村さんは俯くばかりでコミュニケーションを図ろうとせず、碧は言いたそうだが何か我慢しているようだ。

 …碧は、玻琉の家にこっそり忍び込んだことがバレて怒られるのを避けるため、言えなかったのである。

 碧は警察からも解放されると、真っ先に玻琉のいる病室に行った。扉を荒く開け、ドシンドシンと玻琉の目の前に立ちはだかった。



「ねえ、この写真、どういうことか説明してくれる?」

私は親友の碧に、大輔・恵と共に写っている私の写真を突き出された。私はバツが悪く仕方なく答えた。

「それ、私が記憶喪失になった時に、二人が両親だって騙されてたんだよ」

二人とも誰なのか知らない他人だったけど。

「え?嘘…でしょ?」

「え、何が?本当だよ。信じてたのに裏切られたんだよ。お母さんだって信じてた恵さんって女性も何者か分からないままで、事件に関わっていることは確か。今はこの女性、警察に捕まってて取り調べとか受けてるんじゃないかな」

「…それで?」

「男性の方は大輔さんっていう人。この人のも恵さんと同じ。あ、あとね。それと、本当のお母さんは銃で打たれて死んじゃった。本当のお父さんは…まあ…会えた…んだけど、うん…」

私がもごもごと言っていると、碧は私に顔を近づけて言い放った。

「だって、これ私のパパだよ」

碧が指しているのは、写真の中で私の隣で笑っている大輔さんのことだ。

 …え?大輔さんが?私を突き落として記憶喪失にさせた人が…碧のお父さん?

「それ、ほんと?この人だよね?え、だってさ、嘘でしょ?」

「だから、この人紛れもない私のパパなんだよ。私…捕まってるパパと面会したんだもん」

私は声も出ないぐらい絶句した。

「本当にパパ…、この人、玻琉のお父さんだって嘘ついたの?」

「そうだよ。この女性…恵さんと、碧のお父さんに騙されたの」

碧は訳がわからない様子だった。

色々と考えを巡らせ、また碧が質問をした。

「ちなみになんだけど、私のパパ…角野大輔。は、発砲事件の容疑者なんだよね…」

「…よく知ってるね」

「最初、出張の割に遅いなって辺りを探し回ったんだけど、いるはずのところにはいなくて。もしかして事故とかに巻き込まれたのかと思ってニュース見てたら…ね。パパ、女の人銃で撃ったんでしょ?」

きっと、碧は知らないだろう。私が突き落とされたこと、彼が撃った女性二人のうち、私の本当のお母さんだった人が亡くなったこと。だけどまだ知らせるべきじゃないと思った。まだ、ダメだ。

「パパが撃った人って、その女性なのかな」

指を指したのは恵さん。お母さんだと思っていたが、本当のお母さんではなかった人。

 私はこくりと頷いた。

「この女性、誰か分かる?」

「ううん…」

やっぱり知らないか…。恵さん、一体何者?

「あとパパのことでもう一つ。理由は分からないけど、パパ、玻琉のお父さんのこと既に亡くなったと思ってたんだよ」

「私のお父さんを⁉︎なんでだろうね…」

またも真相は掴めず、再び沈黙した。

 そこで、私はそうだ!と思って口を開いた。

「私のお父さんね…」

「玻琉のお父さんね…」

なんと、碧も同じタイミングで、私のお父さんのことを話そうとしたのだ。

「えっと、先いい?あのね、私のお父さん、碧の家で突き落とされた時の犯人なんだ」

「えぇ⁉︎え、ええ!」

想像以上に碧は驚いた。そして焦りながら食い気味で話した。

「たったぶん、玻琉知らないと思うんだけど!玻琉のお父さんの正体、顔を整形して私の家に家政婦で来てた内村さんなんだよ!」

「…え⁉︎そうなの…⁉︎」

内村さん…は、私のお父さん?「内村」は偽名ってこと?…にしても、だからあの夜碧の家に入れたんだ。

「それと、なんで分かったかっていうとね?昔から私たちお互いお父さん連れて遊んでたでしょ。だから玻琉のお父さんの声覚えてたんだよね。でも顔は違うし、家出中に整形できるお医者さんを訪ねまくったら見つかった」

「すごいね…。碧の行動力は尊敬するよ」

碧は軽く「まあね」と言うと、確認のように聞かれた。

「…ねえ、玻琉。また私の家で暮らすでしょ?内村さんも来ないし」

「え?もう来ないの?来てもちょっと困るけど」

私を突き落としたお父さんなんだもん。また何があるか…。

「私ちょっとだけあの人に誘拐されてたんだよね」

「ええ⁉︎」

まさかの一言にびっくりした。いつの間に…?最近、なんとなくニュースは怖くて見てなかったから、全然知らなかった。

「この写真拾ってたら誘拐されて、監禁された。警察が助けに来て、現行犯逮捕。だから玻琉のお父さん──内村さんはもう来ないよ」

「そっか…大変だったね…。大丈夫?」

「大丈夫。でも玻琉を突き落とした罪はまだ警察たち知らないでしょ?」

「突き落としたのが私のお父さんってことは警察も知ってるよ。でも内村さんが私のお父さんと同一人物ってことは知らないと思う」

 とそこで、碧が一つ提案した。

「ねえ、玻琉。私たち二人で協力しない?」

「協力って、何を」

「事件解決のために、情報交換とか」

確かに。それぞれ知ってる色んな事件とか情報とかを共有した方が早く解決できそう!

「いいよ。これからよろしくね!」

「うん。頑張ろうね」

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本当の、 花園稔栗 @Mikuri_Hanazono

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