第1章 あの子との距離

miyaco side

第6話

 「都ー?そろそろ出なさいよー」


 リボンをキュッと結ぶ。


 「はーい、あとちょっと」


 ポニーテールをくくる。


 「早くしなきゃ、遅刻するよ」


 急いでカバンを取って、玄関に急ぐ。


 「はい、じゃそれでは行ってらっしゃい」


 慣れない革靴を履く。


 「行ってきます!」


 手を振りながら、家を出る。


 私は今日から、高校生だ。

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