「自分がだれなのか」―存在の謎と優しさが交錯する青春SF!
- ★★★ Excellent!!!
最初は、学校を舞台にした犯人捜しのミステリーかな?
と思って読み始めたんですが、写真がない、アルバムに自分が写っていない?そんな違和感が少しずつ積み重なって、
「自分がだれなのか、ほんとうにこの世界にいるのか?」という不安に変わっていく展開に引き込まれました。
そして読み進めるうちに、単なる記憶の謎ではなく、
「人を信じたい」「自分で選びたい」という温かな想いを感じました。
自分の存在証明をめぐるSFでありながら、人の優しさや絆を丁寧に描いているのが印象的です。
「自分」という存在の意味を、もう一度考えたくなる作品でおすすめです♪