第12話 コーヒー専門店
「こんなに色んな種類のコーヒー豆があるんだね。全然知らなかった…」
「ん〜とてもいい香りですね!」
壁一面に、洒落た瓶に入った色々な種類のコーヒー豆がキラキラと輝いている。
「田中さん、今日はこのエスプレッソ用のコーヒーの粉とコーヒーフィルターも買っておきましょう!」
彼はニコニコしながら嬉しそうに言った。
「いらっしゃいませ。こちらではコーヒーの試飲も行っております。いかがでしょうか?」
濃い茶色の制服を着た女性が聞いてきた。
「いただきたいです!」と彼は生き生きと応えた。
「こちらのコーヒーはコクが深く、華やかな香りが特徴です。ミルクともよく合いますよ。こちらの方は苦味と酸味が強めです。ビターがお好きな方におすすめです。そしてこちらは、酸味、苦味、コクのバランスが良く、当店でも人気の品となっていますよ…」
ゴクリ…
「美味しい!」私は目を輝かせた。
「苦い…」熊田はしゅんとした。
私は彼の姿に思わず笑いが込み上げてしまった。彼は一瞬きょとんとしたが、つられて一緒に笑い出した。
「私も手軽にできるドリップコーヒー買おうかな…」
私は様々な種類のコーヒーを見ながら吟味していた。
熊田が私の方に来て、提案をした。
「田中さん、私コーヒークッキーを作るのが好きなのですが、それも一緒に作ってみませんか?それを会社の先輩方に差し入れするというのはどうでしょうか?」
「それは名案ね。きっと喜んでくれると思う」
「では、さっそく明日作りましょう♪」
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