第2話 バレてしまった…

          私には、誰にも言えない秘密がある…

 

それは…無愛想で仕事人間の私に似合わない、甘いスイーツのあるカフェ巡りが大好きだということ! 


仕事の疲れや一人になりたい時の唯一の味方!


今日は最近、新しくできたカフェに入り、ウィンナーコーヒーとブラックチョコのブラウニーを嗜んでいるところだ。


「美味しい〜!こんなにも美味しいブラウニーをいただけるなんて、贅沢すぎる〜」

 

 ここのカフェ、実は会社から近いため、行きたい欲をグッと我慢していたが、今日はお客さんも少ないし、休日のため会社のメンバーの気配もない。


窓際の席から感じられる柔らかい陽の光、お店に流れるゆったりとしたジャズ音楽、少し薄暗いムーディーな店内…

「はぁ…コーヒーも美味しいな〜」


 私はあまりの幸福感に、ニヤけが止まらず、ふと窓の外を見ると、あんぐりと口を開けている、見覚えのある顔があった。


「ん?なああああああ!!!!!」


私の心の叫びが、頭の中でこだました。

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